太泰(うずまさ)の大映撮影所内に
崩れかけた楼門が建っていました
黒澤明監督の「羅生門」のオープンセットです
大映京都撮影所は、三益愛子の母もの映画や
娯楽映画を主に制作していました
この黒澤明監督の「羅生門」が
どうして大映京都で制作される
ことになったのか知りませんが
黒澤明監督は、東宝以外でも仕事をしています
松竹で、三船敏郎、山口淑子主演で
「醜聞=スキャンダル」のタイトルで
現代劇を作っています
大映でも三船敏郎、三条美紀主演で
「静かなる決闘」をこれも現代劇を制作していました
当時の映画界では映画製作が始まると
すでに、映画館での封切日が決まっているのが普通でした
「羅生門」の黒澤監督はロケーションで
雲の姿が気に入らないと
撮影中止になることはしばしばでした
従って、この映画がいつ完成して
いつ映画館で封切られるのか未定でした
これには会社の製作部は頭をかかえてしまいました
この映画のスタッフにストーリーを聞くとさっぱりわからない
こんなことは初めてだと首をかしげています
それに、この映画がいつ完成するのかわかりませんでした
この謎の映画が完成して、封切られました
… … …
誰かに勧められて外国の映画祭に出品することになります