撮影所の撮影部は、映画フィルムを
扱う部署ですから、当然、暗室があります
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しかし、暗室といっても写真の暗室とは
ちがって、生フィルムをカメラの
フィルム・マガジンに詰めたり
撮影済みのフィルムをフィルム缶に詰めるだけの
暗室ですから、セーフライト(安全灯)はなく
真っ暗な暗室でした
撮影済みフィルムの入ったフィルム缶は、
定期的に近くの東洋現像所(国鉄・山陰線花園駅近く)
から係員が集めに来ていました
勝新太郎が長谷川一夫についで
二枚目俳優として売り出していたとき
森の石松として主演した映画制作に
撮影助手としてついたことがありました
物語は石松が金比羅代参から帰る途中の
「寿司を喰いねえ…」の三十石船の名場面から
都鳥一家にだまし討ちにあう、焔魔堂の立ち回り
までのストーリーでした
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最後の焔魔堂の殺陣シーンで
徹夜になったことを思い出しました