初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

大映色彩映画「地獄門」

2016年07月29日 22時59分30秒 | Weblog


大映の第一回色彩映画「地獄門」に

ついて思い出してみます

女優さんは、京マチ子さんと

長谷川一夫さんでした



制作当時、私は高校生でした

親父から聞いた話です

… … …

松竹(大船)の初色彩映画は「カルメン故郷に帰る」で出演は高峰秀子、

監督木下恵介で大成功でした、そして

翌年の色彩映画「夏子の冒険」は出演、角梨枝子(すみりえこ)で

監督は中村登で、フィルムは富士フイルム・リバーサル(外式)?

(ディライトタイプ)だったようです



当時、カラー・フィルムの感度は低く、

松竹の二作品ともロケーション主体で現代劇でした

… … …

大映が企画した「地獄門」は時代劇でしたから

当然、スタジオでのセット撮影が主体になります



親父にカラーフィルムはどうするの?と聞きますと

開発されたネガ・ポジ方式のイーストマン・カラーだと

云っていました

… … …

当時、カラーフィルムに関して

イーストマン(コダック)とアンスコが競っていましたが

コダックに負けてアンスコが退いたようでした

… … …

コダックではネガ・ポジ方式のフィルムが

開発されて感度はASA32?で

色温度3200K°のタングステン・タイプでした



時代劇セット撮影の電灯照明(タングステン)では

カメラに色温度変換用フィルターは

いりません。

ロケーション場面でアンバー色の色温度

変換フィルターが必要になります

… … …

光量の乏しいセットではフィルターなしで

そして光量豊富なロケーションでフィルターを

使うというフィルムです

… … …

監督衣笠貞之助、照明器具のR電社の若社長など

スタッフはハリウッドへ研修に出発しました