ここで当時の映画撮影所の
服装について思い出してみます
撮影所にはスタジオを出入りする
スタッフのほかに事務系の社員も
大勢働いています
事務系の社員の服装は、街の
会社の社員と同じような
服装と雰囲気でした
画は最初、活動写真として出発しましたから
映画に携わる映画人のことを「活動屋」と呼ばれていました
スタジオに出入りのスタッフ、活動屋さんは
まず帽子を被って、カジュアルなシャツに
ズボンで、ズボンの腰に丸めた台本と
ベルトにタオル(手ぬぐい)を挟んだ姿でした
帽子を被らないでスタジオに入ると
必ず、先輩から「帽子を被れ…」と云われます
セットの上から何が落ちてくるかわからないからです
タオルは夏のスタジオで照明器具の出す熱気に備えます
… … …
スタッフで唯一の女性、記録のスクリプター女史も
ズボン姿でした
帽子を被って、丸めた台本を腰のポケットに
バンドにタオル(手ぬぐい)を挟んだ姿は
「活動屋」独特の雰囲気を醸し出しています
ズボンでデニム生地のジーンズ(ジーパン)は
まだ、ありません。
… … …
ジーパンが流行りだしてから、
ジーパン姿も増えたかも知れません