京都の繁華街、三条河原町から四条河原町の河原町通りには「京宝」「文映」「京劇」、三軒の映画館がありました。
河原町通りに並行して新京極に「京映」「松竹座」「京極東宝」「菊映」などです。
河原町蛸薬師に「文映」がありました。
この「文映」は小さかったころ兄弟で「ターザン…」を見に行った思い出があります。
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そのころの河原町通りとはすっかり様変わりしてしまいました。
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まず、洋風総菜を扱う洒落た「デリカテッセン」が、
つぎに大きな書店の「駸々堂」が、そして総合書店の「丸善」まで
なくなってしまいました。
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各映画館では、本編映画の前に、ニュース映画が上映されます。
ニュース映画はだいたい1週間単位で新しいのと変わります。
内容は、季節の風物詩、春は花見、夏祭り、紅葉、などに大きな事故や事件などでした。
ニュース製作会社のマークとテーマ音楽から、ニュースに入るのですが、
明るい話題は、明るい音楽、悲しい事件は悲しい音楽が流れました。
「東京裁判」のニュースのときは、バッハの「トッカータとフーガ」が必ず流れました。
その後、長い間「トッカータとフーガ」を音楽として聞けませんでした。
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各映画館で本編前に上映していた「ニュース映画」を
各社のニュース映画をまとめて上映する映画館がありました。
三条河原町下ル東側の「京劇」です。
外壁はガラス張りで、「ニュース映画」と看板がありました。
数本の「ニュース映画」を上映した後、
ディズニーのミッキーマウスの短編漫画(テクニカラー・総天然色)がついていました。
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この「ニュース映画館」は同じ場所に「京劇会館」として残っています。
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