人間が行動を通じて環境を意識的に変化させること。この意味での実践の基本形態は物質的生産活動であり、さらに差別に対する闘争や福祉活動のような社会的実践のほか、精神的価値の実現活動のような個人的実践も含まれる。認識(理論)は実践の必要から生まれ、また認識の真理性はそれを実践に適用して検証される、という立場で実践の意義を明らかにしたのはマルクスとプラグマティズムである。
「躬行」の「躬」は「自ら」の意で、「みずから実行すること」を指します。すなわち「口で言う通りを、みずから実際に行うこと」です。
すなわち、「実践躬行」とは「自分の力で、自らが行動すること」という意味となります。
企業経営における「実践躬行」は、通常より高い目標や理念を掲げて、それに向かって実現するために行動することを強調するときに使うようにしています。
私は、クライアント・顧問先に対して「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」ということを言っています。しかし、「当たり前」とは何でしょうか?
誰もができることが当たり前なのですが、経営計画は、何の努力をしなくても実現できるような立案では企業は成長しません。少々きつめであっても、努力を重ねれば実現できるような計画を立てるべきです。
このようにして立てた計画が自分達の実践躬行で達成できること、すなわちそれが自社の「当たり前」であるのです。安易に実現できることに留まっていてはいけません。これを繰り返しながら、「当たり前のレベルを上げる」ことを実践してゆきます。それにより、次の計画はレベルがさらに上がります。
レベルというのは、前年度に対してのレベルではなく、経営環境や取り組み課題の質などにより変動するものと考えています。ですから計画の立案は「前年度比○%アップ」などと安易な決め方をしてはならないのです。
自社やその環境の「認識」の上に立って経営計画は立案されなければならないのです。
たかが経営計画、されど経営計画
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