【カシャリ!ひとり旅】 福島市 温泉と果物の街を漫遊する2/2
若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。
旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。
写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。
何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・
他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。
■■ 福島県福島市 温泉と果物の街
https://www.city.fukushima.fukushima.jp/
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■ 地理
福島市は、福島県の北東部に位置し、猪苗代湖から北東へ約50km、東京から北へ約260kmのところに位置しています。
福島県中通りの北部に位置する市で、県庁所在地であり、中核市に指定されています。
西側の奥羽山脈と東側の阿武隈高地に挟まれた福島盆地の南西部分とその周辺の山岳・丘陵地域が主な市域です。市内からは西に吾妻連峰を、南西に安達太良山を仰ぐことができます。
北流する阿武隈川を中心に福島盆地を形成していていて、奥羽山脈を源とする摺上川、松川、荒川等がそれぞれ市西部に扇状地をつくりながら東流し阿武隈川に注いでいます。
福島市は日本海側と太平洋側の中間の気候であり、夏と冬で気温差の激しい盆地特有の内陸性気候の特徴を示しています。
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■ 歴史
江戸時代以前より、福島城(杉妻城、大仏城)の城下町として町並みを形成してきました。福島藩時代には、幕府直轄領、本多家(徳川四天王本多忠勝の一族)、堀田家(老中を多く輩出した家)と藩主が変わりました。
江戸中期になると徳川将軍家との関係が深い重昌流板倉家が治めることになり、福島藩は会津藩に次ぐ石高を有しました。
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■ 産業
明治以降の福島は蚕種、生糸、織物の集散地として栄え、日本銀行の支店を函館に続き東日本で2番目(全国7番目)に開設しました。
1990年代には、東北新幹線と山形新幹線が福島駅で分岐することになり、また2020年代には東北自動車道と東北中央自動車道が交わるという、交通の要所でもあります。
第一次産業の面では、福島県内第1位の農業産出額です。特に全国有数の収穫量を誇る桃をはじめ、梨など果樹の栽培が盛んで「果物王国」の異名を持っています。
観光の面では山の名所が点在し、個性ある温泉街を複数抱えています。東北地方唯一のJRA福島競馬場を有し、経済面で寄与しています。
日本一の大きいわらじを担ぐ祭事の信夫三山暁まいり(わらじまつり)が有名です。
山の名所としては、国立公園にも指定を受けている浄土平から福島のシンボルともいえる吾妻小富士のお鉢巡りがあります。市街地からほど近くで福島盆地を見渡せる信夫山や、花見の名所でもあり「福島に桃源郷あり」とも唄われる花見山公園もあります。
福島市内に代表的な温泉街が3か所あります。その代表が、ヤマトタケルが残る古い歴史を有する古湯である飯坂温泉です。また、全国有数の高濃度硫黄泉で知られる高湯温泉、伝統工芸品のこけし発祥地として有名な土湯温泉があります。
令和初期の時点で福島市で唯一の名誉市民であり、昭和時代に数多くの行進曲、応援歌、校歌を手掛けた作曲家である古関裕而の出身地としても知られています。
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■ アクセス
【東北新幹線】東京から:1時間32分 仙台から:25分
【山形新幹線】山形から:1時間
【東北自動車道】浦和ICから福島西ICまで:3時間
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■ 文知摺観音普門院(信夫文知摺) 文知摺観音 もちずり
http://antouin.com/about/fumonin.html
文知摺観音普門院(もちずりかんのんふもんいん)は、福島市街地の東に位置し、小倉百人一首にも詠まれた「もちずり石」がある寺院です。文知摺石を巡る伝説の地であるとともに、信達三十三観音二番札所としての霊地でもあります。
ここには、由緒がつまびらかでないもののありますが、鎌倉期の板碑や、福島城主堀田正虎による顕彰碑、松尾芭蕉が奥の細道の行脚に立ち寄った碑や、正岡子規、信達の俳人の句碑など、この地の文化や歴史を跡づけるものも多数あります。
堂塔として、多宝塔、観音堂、鐘楼や傳光閣資料館なども配されています。
春は桜、秋は紅葉の名所としても知られ、大型観光バスが何台も駐車できる広大な駐車場もあり、訪れる人の多いことが推察できます。
公共交通機関の便はあまり良くありませんので、車での参詣ではない人は、バスの時刻を事前に調べておくことをお勧めします。
■ 岩谷観音 いわやかんのん
https://www.f-kankou.jp/spot/history/1581
岩屋観音は、信夫山の東側の岩壁に、たくさんの仏像が刻まれている霊場です。
この磨崖仏群には、三十三観音、地蔵尊、不動尊など60余体があります。
江戸時代に、庶民の間に西国三十三観音を模した仏像を礼拝することが流行し、この地にも三十三観音が刻まれたと言われています。古くから『岩谷観音』の名で親しまれてきた、民衆の素朴な霊場と言えます。
さくらや新緑の風かおる季節、紅葉の時期には、訪れる人も多いようです。
市内循環バスなどで、12分乗車、岩谷下で下車して徒歩10分ほどの所に位置し、バスの便数も多く、訪れやすいところです。急な坂道を10分ほど登りますので、覚悟は必要です。
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■ 古関裕而記念館
https://www.kosekiyuji-kinenkan.jp
古関裕而(こせきゆうじ)は、NHK朝の連続小説でも取り上げられ一躍知名度を揚げました。
1909年福島市大町に生まれ、1930年9月に日本コロムビア(株)に作曲家として入社、以来、「栄冠は君に輝く」「オリンピック・マーチ」「六甲おろし」など国民に愛される作品や、全国の校歌や社歌などを生涯5,000曲あまり作曲しました。
福島市古関裕而記念館は、福島市名誉市民第1号で、その業績を称えて建設されました。
後世にその業績と「古関メロディー」を広く継承していくこと、また音楽文化の振興に資するため、市制80周年記念事業として1988年11月12日にオープンしました。
展示コーナーでは約600点の写真パネル、直筆色紙、作曲した作品の楽譜等、数々の資料が展示されています。館内では、古関メロディーを楽しむこともできます。
建物そのものもユニークなデザインで、建築物としても楽しめます。名曲「とんがり帽子」を思い出させる塔で、朝夕古関メロディーが流れ、多くの人々の耳を楽しませています。
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■ 福島稲荷神社
人皇第六十六代一條天皇の時代、永延元年(987)年、平安時代の陰陽師として知られる安倍晴明が奥州を訪れた時に、福島の総鎮守として、この神社が建てられました。
衣食住、諸産業の守護神であり、商売繁盛・家内安全・厄除開運・無病息災・延命長寿の御利益があると言われています。
神楽殿や太子堂、鐘楼もあり、力石は力自慢の若者がその力を競い合ったといわれています。
今回は、3泊4日の旅行のうち、福島には2日間の滞在でした。そのために、訪れたいと思いながら時間不足で訪れられなかったところが多数あります。
県立美術館、歴史資料館、写真美術館、荒川資料室、浄土平天文台などは、じっくりと腰を落ち着けて回りたいところです。
私が訪れたいと思っている寺社・庭園ですが、幸い、庭園・常楽園を訪れることができました。ここにつきましては、別途、詳しくご紹介するつもりです。
大蔵寺、中野不動尊、黒岩虚空蔵尊などの寺社も是非訪れたいです。また、福島は自然も豊かで、小鳥の森、水林自然林も機会があれば訪れたいです。
温泉地もいろいろあり、今回は飯坂温泉に泊まることができましたので、別途ご紹介します。
また、今回、1日を割いて二本松市も訪れました。こちらも別途ご紹介しますので、お楽しみにして下さい。