◆【季節 一口情報】 中秋の名月は必ずしも満月ではない
「お節介焼き経営コンサルタント」が、経営やコンサルティングに関する情報だけではなく、日常生活に役に立つような情報、旅行や写真などの会話を潤滑にするために情報などもお届けしています。
「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。
■ 中秋の名月(年により日が異なる)
太陰暦(旧暦)8月15日の夜の月を「中秋の名月」といいます。
「八月十五夜」とも呼ばれますが、旧暦9月13日の夜は「十三夜」です。
旧暦の秋は7月から9月で、その真ん中の8月、8月の真ん中が15日ですので、8月15日が中秋の名月になります。
年により、日付は大きく変動します。
年 名月 望(満月)
2021年 9月21日 9月21日08時55分
2022年 9月10日 9月10日18時59分
2023年 9月29日 9月29日18時58分 満月
2024年 9月17日 9月18日11時34分
2025年 10月06日 10月07日12時48分
2026年 9月25日 9月27日01時49分
2027年 9月15日 9月16日08時03分
2028年 10月03日 10月04日01時25分
2029年 9月22日 9月23日01時29分
2030年 9月12日 9月12日06時18分
【 注 】 東京天文台サイトより
かならずしも、この夜の月は満月ではありませんが、満月に近い月です。
秋の夜に澄んだ月を愛でるというのは、いかにも日本人らしいですね。
月を愛でる慣習は、縄文時代からあると言われています。
すすきとお団子が定番ですが、収穫の秋、その年の収穫物を月に供える風習が各地に残っています。
一方、月見は必ずしも私達が想像している「美しい」ということだけではないそうです。
竹取物語も月に関係します。
かぐや姫が月を眺めている場面で、嫗(おうな:老女)が、月を見てはいけないと注意します。
これは、月見を忌み嫌う思想が当時あったのではないかと推測されます。
必ずしも、これが事実であるという証拠はありません。
物事には二面性があるということを教えられるますね。
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/10-topics02.html
■ 二十四節気とは
二十四節気は、中国の戦国時代にの頃、季節を春夏秋冬の四季に等区分し、季節を表す暦のようなものとして考案されました。
二十四節気は、一年を四等分し、さらにそれぞれを三等分し、一年を12の「節気」としました。されにそれを12の「中気」に分類し、各々に、季節を表す名前がつけられました。
二十四節気は、機械的に等分したので、季節の現状に近い、太陰暦とも季節感がずれてしまっています。生活上は、不便ですので、暦と季節のずれを補正した太陰太陽暦を用いることになりました。
そこで、日本では、二十四節気のほかに、土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる、日本独自の季節の区分を採用しています。
旧暦には、これらが記載されていますが、月例であります「1朔日間(およそ29.5日)」が太陽暦とズレるために、二十四節気の日付は、毎年異なってしまうのです。その誤差は、許容範囲といえるのか、四立や八節に加えて、各気各候に応じた自然の特徴がついかされていて、これを「七十二候」としています。二十四節気をさらに約5日ずつに分けた区分です。これらは、農事暦として今日でも使われています。
◆【季節 一口情報】バックナンバー ←クリック