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◆【季節 一口情報】22 秋分 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ

2024-09-23 07:03:00 | 【話材】 季節

◆【季節 一口情報】22 秋分 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ

お節介焼き経営コンサルタント」が、経営やコンサルティングに関する情報だけではなく、日常生活に役に立つような情報、旅行や写真などの会話を潤滑にするために情報などもお届けしています。

「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。

■22 秋分(年により日付が異なる)

 「秋分の日」は、二十四節気の一つです。1948年(昭和23年)に公布・施行された国民の祝日の一つで、お休みだった人も多いのではないでしょうか。「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨としています。

 「昼と夜の長さが同じな日」といわれますが、実際には昼の方が平均すれば約14分長い長いのだそうです。

 太陽が秋分点を通過した瞬間、すなわち太陽黄経が180度となったときを「秋分」といい、上記の理由については、Wikipediaに幾つか記載があります。大気差、太陽の視直径、日周視差、秋分のずれとありますので、詳細はそちらを参照して下さい。

 昼と夜の長さが同じという常識を正しいと信じてきました。平素「常識を疑え」ということを口癖にしている自分自身が「学校で学んだ科学的知識は“真実”」と思い込んでいたことを多いに反省しています。


【一口情報】 珍しい「秋分の日」

 2012年の「秋分の日」は、2つの点で特筆すべき秋分の日でした。

 その一つは、1988年(昭和63年)に「国民の祝日」に関する法律が改正されて以来、土曜日と祝日が重複するのは初めてのことです。

 他方は、秋分の日が「22日」であることです。2011年までは毎年9月23日が祝日でした。それが116年ぶりに「22日」になったのです。

 秋分の日がいつになるのかは、天文計算で算出できます。2013年以降は23日に戻りますが、2044年までは閏年に限って秋分の日は22日になります。

 

【Wikipedia】 七十二候

 七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと。

 各七十二候の名称は、気象の動きや動植物の変化を知らせる短文になっている。中には、「野鶏入水為蜃」(キジが海に入って大ハマグリになる)のような実際にはあり得ない事柄も含まれている。

                                                                             
 秋分 初候  雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)   雷が鳴り響かなくなる

     次候  蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)        虫が土中に掘った穴をふさぐ

     末候  水始涸(みずはじめてかる)             田畑の水を干し始める

 ■  彼岸 (ひがん)

 彼岸とは、雑節の一つで、春分・秋分を中日(ちゅうにち)とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)を指します。この期間に行う仏事を「彼岸会(ひがんえ)」、最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と呼びます。

 浄土思想でいう「極楽浄土」は西方にあり、春分と秋分に真西に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせる風習が、彼岸の始まりといわれています。

 彼岸には、供え物として作られる「ぼたもち」と「おはぎ」があります。両者は同じもで、彼岸の頃に咲く牡丹(春)と萩(秋)に由来すると言われています。

 春分・秋分という中日に先祖に感謝する日とされています。残りの6日は、大乗仏教の悟りの境地に達するのに必要とされる6つの徳目「六波羅蜜」を1日に1つずつ修める日です。

 六波羅蜜(ろくはらみつ、ろっぱらみつ)とは、下記の6項をいいます。(【Wikipedia】を基に作成)

◇ 布施波羅蜜
 「檀那(だんな)」は、分け与えることで、具体的には、財施(喜捨を行なう)・無畏施・法施(仏法について教える)などのお布施をすることです。

◇ 持戒波羅蜜
 「尸羅(しら)」は、戒律を守ることで、私達のような在家の場合は「五戒(もしくは八戒)」を、出家している人は、「律」に規定された禁戒を守ることを指します。

◇ 忍辱波羅蜜
 「せんだい」といって、耐え忍ぶことです。

◇ 精進波羅蜜
 「精進毘梨耶(びりや)」は、努力をすることです。

◇ 禅定波羅蜜
 「禅那(ぜんな)」は、特定の対象に心を集中して、散乱する心を安定させることです。

◇ 般若波羅蜜
 「般若 (はんにゃ)」は、全ての事物や道理を見抜く深い智慧のことです。「慧波羅蜜」とも呼ばれ、十波羅蜜の智波羅蜜とは区別されます。
 1~5の五波羅蜜は、この般若波羅蜜を成就するための階梯と位置付けられ、最終的には、般若波羅蜜を希求することによって調御、成就されるとされています。


 ただし、彼岸の行事は、日本独自のもので、インドや中国の仏教にはありません。民俗学では、元は日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源だろうと推定されています。

 

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