経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

【日本庭園を知って楽しむ】4-03 自然風景式庭園 - 代表的な浄土式庭園

2024-11-07 17:03:00 | 【カシャリ!一人旅】 日本庭園を知る

  【日本庭園を知って楽しむ】4-03 自然風景式庭園 - 代表的な浄土式庭園  

  若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 *

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

 *

■■4 三分類法による日本庭園の鑑賞法
 既述の通り、ここでは、日本庭園を自然風景式庭園、枯山水庭園、露地庭園という三分類を核にしてご紹介します。
 すでに紹介済みであった内容と重複することもありますが、その三分類をさらに細分化したり、切り口を変えたりして、初心者なりの鑑賞法をご紹介します。専門家の先生方には侮蔑されるかも知れませんが、私なりの分類法をご紹介して参ります。
 なお、本章でのご紹介は、コトバンク、Wikipediaや上述の宮元健次氏等々を参考にし、宮元健次氏の分類法をもとに、初心者が独断と偏見に基づいた内容です。また、当ブログですでに紹介した内容を繰り返し掲載することもあります。勝手ながら、正式な情報は、読者の皆さんのお考えに基づいてお探し下さると幸いです。

4-03 自然風景式庭園 - 代表的な浄土式庭園
 各地の主な浄土式庭園を【Wikipedia】をもとに列記しておきますので、参考にしてみてください。
毛越寺(岩手県平泉町) - 特別名勝、世界遺産
観自在王院(岩手県平泉町) - 名勝、世界遺産
無量光院(岩手県平泉町) - 世界遺産
白水阿弥陀堂(福島県いわき市) - 国宝 
円成寺(奈良県奈良市) - 名勝  
平等院(京都府宇治市) - 名勝、世界遺産 
浄瑠璃寺(京都府木津川市) - 特別名勝

 前項で代表的な浄土式庭園を紹介しました。これ以外にも多数ありますが、その中でも、特徴的な庭園をいくつか見て行きましょう。

◇鳥羽離宮
 鳥羽離宮(とばりきゅう)は、11世紀、院の近臣である藤原季綱が鳥羽の別邸を白河上皇に献上しました。およそ80年間にわたり造営されましたが、離宮としては現存していません。今日では、鳥羽上皇が利用していました鳥羽離宮の東殿が、安楽寿院としてその姿を見ることができます。邸内に自らの墓所として三重の塔を中心とした安楽寿院を造営したのです。
 ここは、平安京の南、現在の京都市南区上鳥羽、伏見区下鳥羽・竹田・中島の付近で、朱雀大路の延長線上にありました。鴨川と桂川の合流地点で、風光明媚な土地にあり、従来からも別荘地として知られています。
 この地に東西1.5キロメートル、南北1キロメートルの区域を占めた離宮が造営されました。池は東西6町、南北8町あり、池に数個の中島が浮かんでいました。白河院が自慢にしていた庭園で、池を中心に南殿、北殿などの住宅と安楽寿院などの堂塔が同居した浄土形式の構成でした。
 12世紀から14世紀頃まで代々の上皇により使用されていた院御所で、鳥羽殿(とばどの)・城南離宮(じょうなんりきゅう)とも呼ばれていました。
 鳥羽離宮は、南殿・泉殿・北殿・馬場殿・東殿・田中殿などから構成されています。それぞれの御所には、御堂が付属していました。
 安楽寿院の木造阿弥陀如来坐像などが国の重要文化財に指定されているほか、1977年から1991年までの発掘調査で発見された出土品300点以上が「鳥羽離宮金剛心院跡出土品」として、京都市指定有形文化財に指定されています。

◇平泉の浄土式庭園
 浄土形式の建築と庭は、12世紀初期には、京都だけではなく、遠く離れた東北の平泉にも造られ、今も庭園の遺跡をとどめています。
 中尊寺や藤原基衡のつくった毛越寺は、比較的原形をとどめ、新たに石組みも発掘されています。また基衡の夫人がつくった観自在王院、娘のつくった白水阿弥陀堂は、庭園を発掘復原して公開されています。

◇そのほかの浄土式庭園
 そのほかに特筆すべき庭園としては、藤原道長の法成寺、藤原頼通の平等院などが挙げられます。また阿弥陀堂の東面に池が掘られるという浄瑠璃寺も忘れることができません。
 平安時代中期には池亭をはじめとして法界寺、法勝寺、末期には鳥羽院殿、法金剛院、円成寺、法住寺殿、鎌倉時代には永福寺(ようふくじ)、北山殿、称名寺など、多数あると言えます。

(【Wikipedia】、重森完途氏・コトバンクを参照して作成)

■ 日本を代表する庭園        
      都道府県別    

 

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 ■ カシャリ! ひとり旅



ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【心 de 経営】『書話力』を高める 7101 「結論から話す」では話術の達人になれない

2024-11-07 12:03:00 | 【心 de 経営】 表現力を高める

  【心 de 経営】『書話力』を高める 7101 「結論から話す」では話術の達人になれない     


 私には、「正しい日本語」とはなにか、というようなことを書いていくだけのバックグラウンドがあるわけではありません。一方で、人前でお話をする機会が多々あります。少しでも「美しい日本語ですね」と言われるような言い方をしたいと平素からこころがけています。
 経営コンサルタント歴半世紀の経験から体得した『書話力』を皆さんとわかちたいと考え、図々しくここにご紹介します。あまりにも「あたり前」すぎて、笑われてしまうかも知れませんが、「あたり前のことが、あたり前にできる」という心情から、お節介焼き精神でお届けします。
■【あたりまえ経営のすすめ】3 すべてのビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル
  時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思います。
 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズの第三章として、経営コンサルタントという仕事を通して、感じてきたことを、ビジネスパーソンに共通する面を中心にお話しています。
■3-700 「書話」とは何か? ビジネス表現力を身につける

 「日本人は、議論に弱い」「日本人は、論理的な話し方ができない」などとしばしば言われます。かくいう私も、そう言われる人間のひとりです。
 しかし、経営コンサルタントという仕事を半世紀も続けているうちに、それでは通じず、次第に、私なりの話し方やビジネスの仕方が、不充分ながら身についてきたように思えます。話すだけではなく、書くことにも共通する「表現力」というスキルがビジネスパーソンには不可欠です。「書く力」「話す力」をあわせて『書話の力』といい、表現力というスキルの一翼を担わせています。
 この体験は、当ブログ「【小説】竹根好助の経営コンサルタント起業」としてもお届けしています。
  
 
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
 
 711 「結論から話す」では話術の達人になれない
 ビジネスパーソン向けの「話し方」や「プレゼンテーション」に関する書物やセミナーなどでは、「結論から話す」ということがあたり前の技法と考えられています。
 「時は金なり。ビジネスでは、時間が勝負である」ので、報連相では、まず結論から述べ、そこにある背景や、その結論に至った経緯を述べることにより、自分を解ってもらえるのであると説かれます。確かに、上司に報告する時などでは、相手の立場を考え、結論を伝えることは重要です。
 しかし、人が話をする場合には、必ずしも報連相だけではありません。従って「結論から話す」という法則を、金科玉条のごとく守り、それを実行することで、すべてのことで、うまく行くのでしょうか。

 自分ひとりで独り言を言う時を除いては、話をする時には相手がいます。では、話をするということはどのようなケースがあるのでしょうか。話というのは、立場によって異なってきます。
 わたくしのような経営コンサルタントという仕事をしている者にとっては、講師としてテーマに基づいて何かを説明するというようなことが一般的です。「本日は、○○についてお話します。これを身につけて、△△がスムーズにできるようになっていただきたいという願いでお話をさせていただきます」というように、話の目的をまず話すようにします。
 それにより、聴き手は、こちらの話を俯瞰的に見ながら、いま、どの部分を話しているのかを理解しやすくなります。
 話をする場合には、どの様な目的で話すのか、どの様なニーズを持った人に対して話すのか、これをもとにストーリーづくりをして話を始めます。

 落語家さんなどは人を楽しませることが目的です。聞き手を楽しませる場合の話し方というのは、話の内容に応じてではありますが、話し手自身が明るく振る舞ったり、快活なしたりする必要があります。もし、落語家さんが、沈んだ調子で話し始めたら、内容がどれほど愉快なものであっても人を喜ばせることにはなりません。
 同じ芸人さんでも、講談師の場合には、相手をさせるような話し方をしなければならないでしょう。結婚式などのお祝いごとの話をする場合も聞き手に感動与える話し方が求められます。感動やその時の気持ちがあとまで残るようにするためには、例えば聞き手を感激させ、奮い立たせるような話し方が必要となります。具体的な事例をオリコんだりしますと清水よく残るでしょう。印象づけ大きくするためにはにおいとか味のような五感を上手に表現すると効果的です。また言葉だけではなくジェスチャーなども上手に取り入れますと効果的です。

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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 11月6日 ◇初対面の人との会話切り出し法 ◇人間性について ◇雑談

2024-11-07 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 11月6日 ◇初対面の人との会話切り出し法 ◇人間性について ◇雑談 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

11月6日

 アメリカ大統領選挙は、トランプ氏の当選確実が早々に発表されました。

 当初は、接戦のために結果が出るまで時間がかかるという予想でしたが、主要選挙区でハリス氏の大敗が明確になったことから、早い時期に当確が解ったようです。

 どの様な世界情勢になるのか、トランプ氏に、その舵取りができるのか、日本では、処々で心配の声が上がっているようです。

 毎週のように招聘される経営者・管理職の集まりで、ミニセミナーを依頼されました。

 最近は、雑談ができない人が目立ってきたり、日本語が乱れていたりすることから、わたくしのブログ「美しい日本語」に関心が高まってきていることが嬉しいです。

■ 18 初対面の人との会話導入法 A927

 初めてあった人との会話は、何を切り口にするのかが決まるまでは大変です。

 相手のことを知りたいがために、「尋問調」になってしまうことがしばしばあります。

 話がスムーズに始まらない場合には、私は、まず、自分のことを話すようにします。

 相手がビジネスパーソンであれば、なぜ経営コンサルタントになったのかとか、経営コンサルタントをやっていての失敗談などを話すようにします。

 相手が、女性で、ビジネスにはあまり興味がなさそうな人の場合には、「犬・猫、どっち派」を切り口にしたり、早朝ウォーキングで見つけた草花や動物の話などをしたりします。

 しかし、前者の場合に、よく失敗するのが、自分のことばかりをしゃべりすぎてしまうことです。尋問口調もよくないですが、しゃべりすぎはさらによくないと、自分自身には言いきかせています。しかし、切りのよいところを見つけられなくて、しゃべり続けてしまうことが時々あります。

 禁句は、人の悪口などは当然のことですが、政治や宗教は、御法度にしています。


 これらで、スムーズに打ち解けられればしめたものですが、その切り口がいずれもうまく行かないことがありましたり、適切な切り口が見つからなかったりすることもあります。

 その様な場合に、昔から言われています「木戸にたてかけし衣食住」という言葉を思い出します。

 き 気候
 ど 道楽、趣味
 に ニュース
 た 旅
 て 天気、テレビ
 か 家族・家庭
 け 健康
 し 仕事
 衣 衣服、流行
 食 食事・グルメ
 住 住居・建物、住所による特性


 話題と共に、心がけていることとしては、相手が雑談にあまり乗り気でないときには、あまり雄弁にならない程度に、上記のテーマから、差し障りのないことをお話しするようにしています。

 自分が商社マン時代に海外に行くことが多かったですので、その時の話、特に面白かったり、珍しかったりする体験や失敗談などを話します。旅行好きですので、スマホに入っている写真などを見せながら、話をすることもあります。

 面会している場所の雰囲気に合わせてテーマ選びやしゃべり方も必要です。また、相手が、ゆっくりしゃべる人の場合には、こちらもゆっくりとしたペースで話すようにしています。

 平素から、話材をためておくことも必要ですね。

■【今日のおすすめ】

 【知り得情報】 雑談にも事前準備をするビジネスパーソン

 人脈作りの名手は、雑談に長けている

 私の経験からも、これは当を得た名言と考えます。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

  ■【今日は何の日】 11月7日 知恵の日  「知識」と「知恵」と「智恵」

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

  リンカーンデイに人間性について考えさせられる b06

 アメリカのワシントンDCを訪れた方は、おそらくリンカーン・メモリアルを訪れたと思います。

  あのあごひげをはやした像は、記憶に残りますね。

  子供の頃、リンカーンの伝記を読んだことがあります。

  奴隷という言葉が現実に結びつかないものの、やってはいけないことなのだというような認識程度でした。

  風と共に去りぬなどの映画を見て始めて、それが人間性を無視した行為として認識を強められました。

  それがひとつの契機となって「相手の人格を尊重する」ということが私の生き方の中で重みを増してきました。

ところが現実の世界では、自分があって、周囲に他の人が存在するということを無視するといいますか、無関心と言った方がよろしいでしょうか、それがあたり前のようになってきてしまっています。

  例えば、狭い歩道を歩いているときに前方から横に並んで歩いてきても、横に避けて道を譲ると言うことをしません。

  おそらく、こちらに対して無関心なために、避けるという行為に結びつかないのでしょう。

  あるいは、相手が避けてあたり前と思っているのでしょうか。

 寂しい世の中ですね。

◆ 虚構の平穏は、全ての人の信頼を失う

 人は誰しも、諍いや争いなどのトラブルを嫌うのではないでしょうか。

 目の前に、自分が嫌いな虫が群れをなして、ウジャウジャとしていたら、ファーブルのような人は喜ぶかもしれませんが、大半の人は、そこから目をそらしてしまうでしょう。

 トラブルは、上述の虫の群れのようなもので、人は、目の前の問題を避けるために、見て見ぬ振りをしてしまうことがあります。

 そこまで行かないまでも、トラブルを度の合った眼鏡で直視すると、トラブルが、トラブルとしてクッキリと見えてしまうので、度の甘い眼鏡で見たくなってしまいます。そして、自分自身をごまかして、お茶を濁そうとしがちです。

 良薬は口に苦し

 信頼できる人であれば、見て見ぬ振りをせず、「度の甘い眼鏡をかけて見るのではなく、キチンと検眼された眼鏡で直視しなさい」と厳しくアドバイスをしてくれるでしょう。すなわち、現実から、目を背けるのではなく、キチンと直面しなさいと、厳しく言ってくれるはずです。

 本来、信頼できる人の言葉は、「良薬」のはずです。

 ところが、自分のことを思って厳しく言ってくれる人の言葉には、耳に蓋をしたくなります。受け入れることもなかなかできないのではないでしょうか。

 しかし、再三のアドバイスを熟考しないで、その諫言を受け入れようとしないと、ついには、何も言わずにその人は去って行くでしょう。その様な人は概して、去って行った人の価値の大きさを理解できず、大きな財産を失い、機会損失を起こしていることに気がつかないのです。

 失ったものの大きさを理解できないから、「あのブドウは酸っぱい」とイソップ寓話の狐になってしまうのです。

 その人との関係を修復しようと三顧の礼を尽くそうという気持ちも起こらないのです。

 その様なアドバイスをしてくれる人や、諫言していくれる部下がいないと、イージーな方向に逃げたくなるのが、人の性といえます。

 度の甘い眼鏡に替えたり、モノサシを、自分の都合のよいモノサシに取り替えて測定し、「自分の考えは間違えていない」「自分は正しいことをしている」と思いたくなります。

 自分でも、逃避と解っていながら、欺瞞であることが解っていながら自分を納得させようとしがちです。

   民主主義は、多数でものごとを決定するので、合理的な判断方法だと思っている人が大半かもしれません。

 しかし、判断基準が「多数決」というモノサシであることが落とし穴です。

 少数派や声が小さい人が正しい判断をしているかもしれません。しかし、多数決で決めたのだからといって、「それが正しい判断である」と思い込みたがるのが人の常です。

 小学生の頃、先生が「愚かな人による多数決を”衆愚政治”という」と教えてくれました。

 企業や組織のトップは、社員や組織の構成員の意見を聴くべきであるということは間違っていません。

 しかし、その声が、正しい判断に基づく声なのかどうかを、適切に見極め、自分の考えを決められなければなりません。

 多数決で、ものごとを決めるのであれば、リーダーは要らないことになります。リーダーシップという言葉も不要です。

 しかし、民主主義が正しいと信じ込んでいる人に、衆愚政治の話をしても、衆愚政治の問題点を理解することはできないでしょう。

 一方で、衆愚政治の問題点を理解できていながら、そこで決定したことに反することをして、トラブルが発生することから目をそらしたがるリーダーも多いことでしょう。

 少数派の「それでも地球は回っている」という声を、耳を塞いで、意図して聞こうとしないのでは、正しい政治はできません。

 企業や組織のリーダーであれば、多数決にこだわっては、リーダーシップを発揮できません。自分が信ずる正しい決断をすべきです。

 もし、トラブルを避けるために周囲の人の言うことに振り回されていることが、民主主義であると考え、それが多数決の原則に則しているので正しい判断であると、自分を信じ込ませようと、自分自身を欺瞞的に納得させようするのであれば、社員やその構成員は、そのリーダーを結果的には信頼しなくなるでしょう。

 企業や組織のトップは、八方美人的なやり方は通用しないのです。それどころかリーダーとしての信頼が失墜し、ひいては、自分自身がリーダーの座から引きずり降ろされることさえ懸念されます。

 人の言うことに振り回され、その場の取り繕いを求めることは、本質的な問題解決ではありません。表面的な取り繕いをしているだけですので、周囲の人の目には、その問題点が見えています。次第に、その様なリーダーに対する信頼は薄らぐでしょう。

 すなわち「虚構の平穏は、全ての人の信頼を失う」ことに帰結してしまうのです。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。


■【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記 バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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■【季節 一口情報】 二十四節気  07 立冬 朝夕の寒さが厳しくなる頃

2024-11-07 07:03:00 | 【話材】 季節

 

  【季節 一口情報】 二十四節気  07 立冬 朝夕の寒さが厳しくなる頃

 

お節介焼き経営コンサルタント」が、経営やコンサルティングに関する情報だけではなく、日常生活に役に立つような情報、旅行や写真などの会話を潤滑にするために情報などもお届けしています。

「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。

■07 立冬 朝夕の寒さが厳しくなる頃 (年により日付が異なる) 


 立冬(りっとう)は、二十四節気の一つです。暦の上では、日増しに陽射しが弱まり、朝夕の寒さが厳しくなる頃を指し、立冬から冬が始まります。次の節気であります「小雪」の前日までの期間を指します。

 【Wikipedia】によりますと、現在広まっている定気法では太陽黄経が定気法では、太陽黄経が225度のときで11月7日ごろにあたることが多いようです。恒気法では冬至から1年の8分の7(約319.59日)が経過しました。

七十二候 立冬

 初候  山茶始開(つばきはじめてひらく)   山茶花が咲き始める

 次候  地始凍(ちはじめてこおる)        大地が凍り始める

 末候  金盞香(きんせんかさく)         水仙の花が咲く

 

■ 二十四節気とは

 二十四節気は、中国の戦国時代にの頃、季節を春夏秋冬の四季に等区分し、季節を表す暦のようなものとして考案されました。

 二十四節気は、一年を四等分し、さらにそれぞれを三等分し、一年を12の「節気」としました。されにそれを12の「中気」に分類し、各々に、季節を表す名前がつけられました。

 二十四節気は、機械的に等分したので、季節の現状に近い、太陰暦とも季節感がずれてしまっています。生活上は、不便ですので、暦と季節のずれを補正した太陰太陽暦を用いることになりました。

 そこで、日本では、二十四節気のほかに、土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる、日本独自の季節の区分を採用しています。 

 旧暦には、これらが記載されていますが、月例であります「1朔日間(およそ29.5日)」が太陽暦とズレるために、二十四節気の日付は、毎年異なってしまうのです。その誤差は、許容範囲といえるのか、四立や八節に加えて、各気各候に応じた自然の特徴がついかされていて、これを「七十二候」としています。二十四節気をさらに約5日ずつに分けた区分です。これらは、農事暦として今日でも使われています。

 

◆【季節 一口情報】バックナンバー ←クリック


【経営コンサルタントの育成と資格付与】

 

since 1951 特定非営利活動法人・日本経営士協会

 

 日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。

 詳しくは、サイトでご覧下さい。 

 

  https://www.jmca.or.jp/


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■【今日は何の日】 11月7日 知恵の日  「知識」と「知恵」と「智恵」

2024-11-07 00:03:00 | 【今日は何の日11月】

 

  【今日は何の日】 11月7日 知恵の日  「知識」と「知恵」と「智恵」

 

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。 詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ 知恵の日  「知恵」と「智恵」
 
 11月7日は「知恵の日」です。朝日新聞社が1988(昭和63)年に「朝日現代用語“知恵蔵”」を発刊したことを記念して制定しました。
  
 私の論文に「企業を持続的に成長させる共用智」というのがあります。その一節より
  
 「知」とは、「ある事項について知っていること(広辞苑)」である。同様に、「智」は「物事を理解し、是非・善悪を弁別する心の作用」とある。仏教では「とは、一般の分別・判断・認識の作用」であり、「とは、高次の宗教的叡知の意味に用いる」とある。
 このことから、洗練された「知識」を「智識」と表記する。この「智識」は、「正しく教え導く作用を起こすもの」である。
 成功の体験も良いが、「失敗は成功の母」ということばは智恵を得るにはぴったりの言葉である。智識を行動に変化させ、成否にかかわらず、行動を通じてそれを智恵に昇華することができるのだ。
  
 この論文の先で「知恵」と「智恵」の違いについても記述していますが、上述の「知」と「智」の違いに基づき定義付けをしました。別の機会にご紹介できると思います。
  
 「智恵」というのは、知識や経験をベースにし、実体験を通じて熟成して行くものです。一長一短にしてはできないのです。
  
 企業においては、Wikipediaのような集合知を、その企業独自のものとして構築していく中で、その企業における智恵となるのです。その智恵を全社員が使えるようにしたものが「共用智」です。
  
 共用智は、その会社の財産です。共用智が豊かであるほど、その企業のレベルは高いものなります。経営コンサルタントとしての35年の経験の中で、共用智構築を、私自身のコンサルティングの核として進めてきました。
  
 共用智を持つ企業は、持続的な成長ができるのです。急激な成長では、企業内にゆがみができてしまいます。智恵の蓄積という地道な活動を通した成長は持続力を身につけられるのです。
  
 一見抽象的な「共用智」の重要性を理解できる経営者・管理職は、残念ながら少ないのです。先般、経営コンサルタントを対象とした研修会の中でも理解できない人が多数いたのは残念です。
  
 理解していただけるような話し方の私にも責任の一端がありそうですね。
 
 
 ちなみに、2008年以降は紙媒体での提供を休止し、インターネット上で提供に移行しているようです。
 

(ドアノブ)

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