【お節介焼き情報】 難解用語を解ったつもりになっていないか 765
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◆ 難解用語を解ったつもりになっていないか 765.
2015年9月25日に国連総会で採択された、SDGs(Sustainable Development Goals)ですが、お恥ずかしくて言えないで来ていますが、今ひとつピンときません。日本語では「持続可能な開発目標」であるということは解ります。
私にとってモヤモヤしている原因が、どうやら「Sustainable」という、あまり身近でない言葉に原因があると思います。
「sustainable」の意味は、Bingで検索しますと、以下のように出ています。
一定時間継続できる
支持・防衛することができる
一定の割合・レベルで維持することができる
しかし、単語の意味を再確認したにもかかわらず、まだ、ストンときません。
ところが、最近の辞書には、「sustainable」の項の最後に「天然資源の枯渇を避け、生態系のバランスを保つ」という意味が追加されています。これを見て、「なるほど」と合点が行きかけました。しかし、では、なぜ「sustainable」の本来の意味とは経路が異なる、この意味が付け加えられたのでしょうか。
要は、国連総会で審議するにあたって適切な用語がありませんので、「sustainable」の上述3番目の「一定の割合・レベルで維持することができる」という意味合いから、拡大解釈して援用したのではないかという、見当外れかも知れませんが、勝手な理由付けを私自身がしました。
この「決めつけ」で納得できたわけではなく、なんとなくまだモヤモヤしています。
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上例のように、「何となくこのようなことである」というふうに、概念を示す言葉をわかったような気になってしまっていることが多いような気がします。私達は、ある概念について、厳密な意味・解釈を知らなくても、理解のプロセスをキチンと経ず、あやふやなまま、解ったつもりになってしまう「つもり症候群」に陥ることが多いのではないでしょうか。
このような、難解用語だけではなく、別の当ブログ記事で記述しましたように「経営とは何か」というような身近な言葉でも、解ったつもりになってしまっているのです。ですから、「それは何に?」という、幼児の質問に対して、回答できないことが多いのです。
まず、「平易な言葉で話す」ということは、けっして恥ずかしいことではないというを認識することが肝要です。「難しい話を、平易な言葉で語れることこそが『賢さの証明』である」のです。
平素から、目にするさまざまな用語を、平易な言葉で説明できるかどうかを自問自答することが、自らの理解度を把握するバロメータになるのではないでしょうか。とりわけ、私達のようなコンサルタント・士業は、「このことは、いつか、どこかで、誰かに話す可能性がある」という意識を持っているべきです。それにより「難解用語も身近な言葉もわかったつもりの意味知らず」という過ちを犯さなくてすみます。みっともない姿を、クライアントをはじめ、他の人にさらさずに済むのではないでしょうか。
コンサルタント・士業が、他人様の前でお話をするという『アウトプット』を重ねる毎に、このような見えない力をつけてゆけるのではないでしょうか。その結果、『納得していただいやすいコミュニケーション能力や表現力』を磨きながら、身につけることに繋がると考えます。
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