前回までは「脳血管障害(脳卒中)、心筋梗塞、ボケの予防、お肌のケアなど」の原因となる瘀血についてのお話でした。
今回は、臓毒体質のお話をいたします。
臓毒というのは、食毒、水毒、酒毒が主になります。少し古い和漢薬の本には、これらの毒に、梅毒が加わっていました。
いわゆる花柳病ということです。
これらはどれも、生活習慣病と言えましょう。食べ過ぎ飲みすぎ、羽の伸ばしすぎによって作られる体質です。
食べ過ぎ飲みすぎが食毒酒毒を作り、運動不足が水分の代謝を遅らせて水毒がつくられ、内臓の活性化が鈍化している状態です。
完全なる私見ですが、私はこれに極端なオーガニック信者やベジタリアンの勘違い毒というものがあるような気がします。
なぜかというと、彼らの多くは体が冷えていて、ぎすぎすしていて、押しつけがましいという病気を持っています。
雑食動物の人間が、作られた理想という名のエゴで菜食動物の真似をする。。当然無理がたたって幸せそうではありません。
このようにして臓毒というものが形成され、肥満、糖尿病、卒中、うつ症状、めまいなど、あらゆる病気の原因となります。
このようなときに使われる代表的な漢方薬は防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)であります。
防風通聖散は日本ではナイシトールとも呼ばれている漢方薬で。やせ薬として知られています。
新陳代謝を促進させるので、いわゆるメタボ症候群に抜群の効果が期待できます。
臓毒が解消されることによって、湿熱(べったりとしてこもっている熱)が発散され、この湿熱がこびりついて起きている皮膚病、便秘膀胱炎などの原因を取り除きます。
現代人はどうしてもこの臓毒と、瘀血が原因となる疾病が多く、これらの治療をする漢方薬を適切に使うと、ほぼあらゆる疾患の緩和と根本治療を可能にいたします。
これからも少しずつ説明を加えさせていただきたいと思います。
どうぞお付き合いください。
漢方アメリカOnline
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