前回は瘀血と臓毒というのがあって、その代表的な漢方薬は通導散と防風通聖散というところまでお話をいたしました。
本日は瘀血のお話です。
通導散は瘀血対策の主流になる漢方薬です。(私らの言い方では漢方薬と言わずに「方剤」と言います。)
瘀血という言葉は最近は一般の方でも多く用いられているようですね。特に婦人科系の方剤をお飲みになっている方はよくご存じのようです。
清浄でない汚れた非生理的血液という概念です。きちんと役割をはたしていないので、病原菌に対する効力も落ちている状態です。
そして、これが体の中で詰まりを起こしやすい状態を作っているわけです。
これが、題記の脳血管障害や心筋梗塞、痴呆症などの原因となる場合が多いものです。
なぜ瘀血ができるのでしょう。実はどなたでも少しはこの瘀血を持っているのですが、身体の不調をきたすレベルの瘀血はこのような原因が考えられます。
1.生理不順
2.産後の肥立ちが思わしくなかった。
3.打撲をきちんと治療していなかった。
4.遺伝的と言いますか、親と似て瘀血がたまりやすい。
5.いつもストレスを抱えていて、ギューッと力んでいる。
このような体質を改善するのが通導散を主とする駆瘀血剤とい呼ばれる方剤です。
通導散はとても強い駆瘀血作用があるので、妊婦さんには向いておりません。
しかし、題記のような疾患の予防に大変効果があります。我が家でも時々服用して予防治療に努めております。
この方剤が強すぎる方には、ほかにもたくさんの駆瘀血剤がありますので、ご安心ください。
瘀血治療のもう一つのよろしいところは、「お肌がきれいになる」「痩せる」ということです。
お肌のケアや、痩せることについては、後日お話いたします。
次回は臓毒体質の改善のお話です。
漢方アメリカOnline
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