ごっとさんのブログ

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小保方さんについての考察の最後

2016-03-04 10:50:48 | 文化
小保方さんの手記「あの日」についてずいぶん書いてきましたが、週刊誌の広告によればこの本は20万部以上売れているようです。

内容の紹介の時にも触れましたが、なぜ単なる科学的な発見であるSTAP細胞の話が、これだけ注目を集めるようになったのでしょうか。もちろんマスコミが大きく取り上げたからですが、それを誘導したのはやはり理研だったようです。

この時期の理研は、法律名など分かりませんが、理研のための法案がどうなるかという重要な時期でした。私の解釈ですが、理研は準公務員のため給与体系などしっかり決まっており、海外の優秀な人材を優遇して取ることができませんでした。それを可能にするための法案でしたが、結局流れてしまいました。このためにも理研は的確な対応が必要であったことは確かです。

しかし小保方さんを悪者にして幕引きを図ったとすれば、STAP細胞がないということが前提のはずです。検証実験前に絶対にないという根拠は、確実なものはないと思われます。理研は検証実験が、確実に失敗するよう仕向けたとしか思われません。このことは小保方さんを排除するだけではなく、STAP細胞自体をないものにしようとする意図があったと考える方が正しいような気がします。

なぜ理研はSTAP細胞を葬ろうとしたのでしょうか。「あの日」には簡単に記載してありましたが、たぶん特許は出願されたと思われます。そこで簡単に調べてみました。現在は特許電子図書館(名前が少し変わったようですが)があり誰でも検索できるようになっています。すると日本でも公表されていました。出願人はハーバードのB教授の所属の部署と理研になっており、小保方さん他数名が発明者となっていました。

最初にアメリカに出願したようで、主要国すべてに出願されており、優先権はアメリカでした。まだ審査請求はされておらず、日本では審査されていません。この特許がらみだとしても、あまりすっきりと説明できません。特許が成立すれば、権利を受けることになるはずの理研が、この特許をつぶすことはつじつまが合いません。

現在の特許制度では、一旦出願したものは取り消さない限り、特許として成立しなくても出願されたものとしての記録が残ります。次に同様な特許を出願しても、最初の出願があるために新規性がなくなってしまうのです。つまり特許は成立しなくても、その内容は既成事実となってしまうのです。

ネットなどで出ているように、STAP細胞は再生医療などで、巨大な利権が絡んでくる可能性はあります。理研が巨大な研究者集団である限り、こういった問題で独自の行動をとるとは考えにくいような気もします。結局私が考えても結論は出そうにありませんので、次の何か新しい展開があるまで、この話は終わりとします。