アリというのは高度な社会を作っていることが知られていますが、その中の働きアリなのに働かないアリがいるということは、昔からわかっていたようです。
今回北海道大学のグループを中心にこのメカニズムが解明されました。この働かない働きアリをもとに「働きアリの法則」という物が生まれたようです。これは例えば人間社会で1,000人の会社があると、200人つまり2割の人は非常に熱心に働き、6割の人が普通に働き、残り2割は仕事をしなかったとき、この働かない2割を首にすると、残りの800人のうちまた2割が働かなくなってしまうというものです。
実際にこのような状況にはならないと思いますが、なかなか面白い考え方です。この働きアリにつては、休憩中であるとか人間にはわからない仕事をしているとか、色々憶測されていました。しかしこの働かないアリがいることは必要と考えられていたようです。今回はシワクシケアリのすべてのアリを色分けし、8つのコロニーを観察しました。その結果、今まで働いていたアリが働かなくなると、働いていなかったアリが動き始めることが確認できたようです。
またコンピューターシミュレーションで、すべてのアリが勤勉に働くコロニーと、一部は働かないアリのいるコロニーを比較すると、勤勉なコロニーは滅びるのが早くなるという傾向がみられたようです。このことは、働かないアリを常駐させる非効率なシステムが、コロニーの存続に欠かせないということになるようです。
アリは高度な社会であり、女王アリというのがボスとして存在しますが、ほかのアリたちに指令を出していることは無いようです。それなのになぜこのような現象が起きるのかは、アリの持つ「反応閾値」という概念で説明しているようです。
「反応閾値」とは、働くことに対する腰の軽さのようです。人間でいえば、きれい好きとそれほどでもない人がいて、部屋がどのくらい散らかっているかで、掃除をするときに差が出てくるわけです。このとききれい好きな人は掃除に対する反応閾値が低いということになります。アリの場合も働いていたアリが動けなくなると、ちゃんと代わりのアリが働くようになるようです。
このような集団で一つの意思決定をするというシステムが出来上がっているようです。このあたりは我々の社会でも、無駄を省く努力ばかりではなく、無駄を楽しめる「余力」が必要なのかもしれません。
今回北海道大学のグループを中心にこのメカニズムが解明されました。この働かない働きアリをもとに「働きアリの法則」という物が生まれたようです。これは例えば人間社会で1,000人の会社があると、200人つまり2割の人は非常に熱心に働き、6割の人が普通に働き、残り2割は仕事をしなかったとき、この働かない2割を首にすると、残りの800人のうちまた2割が働かなくなってしまうというものです。
実際にこのような状況にはならないと思いますが、なかなか面白い考え方です。この働きアリにつては、休憩中であるとか人間にはわからない仕事をしているとか、色々憶測されていました。しかしこの働かないアリがいることは必要と考えられていたようです。今回はシワクシケアリのすべてのアリを色分けし、8つのコロニーを観察しました。その結果、今まで働いていたアリが働かなくなると、働いていなかったアリが動き始めることが確認できたようです。
またコンピューターシミュレーションで、すべてのアリが勤勉に働くコロニーと、一部は働かないアリのいるコロニーを比較すると、勤勉なコロニーは滅びるのが早くなるという傾向がみられたようです。このことは、働かないアリを常駐させる非効率なシステムが、コロニーの存続に欠かせないということになるようです。
アリは高度な社会であり、女王アリというのがボスとして存在しますが、ほかのアリたちに指令を出していることは無いようです。それなのになぜこのような現象が起きるのかは、アリの持つ「反応閾値」という概念で説明しているようです。
「反応閾値」とは、働くことに対する腰の軽さのようです。人間でいえば、きれい好きとそれほどでもない人がいて、部屋がどのくらい散らかっているかで、掃除をするときに差が出てくるわけです。このとききれい好きな人は掃除に対する反応閾値が低いということになります。アリの場合も働いていたアリが動けなくなると、ちゃんと代わりのアリが働くようになるようです。
このような集団で一つの意思決定をするというシステムが出来上がっているようです。このあたりは我々の社会でも、無駄を省く努力ばかりではなく、無駄を楽しめる「余力」が必要なのかもしれません。