ごっとさんのブログ

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テニス国別対抗戦デビスカップ

2016-03-07 10:33:36 | テニス
テニスの唯一の団体戦である国別対抗戦デビスカップの1回戦が行われました。日本は上位16か国が入るワールドグループに入っていますが、初戦は昨年優勝したイギリスで、ロンドンで行われました。

デビスカップはシングルス4試合とダブルス1試合が行われ、先に3勝したほうが勝ちとなります。また両方とも5セットマッチと長丁場です。代表選手は4人選ばれますが、一人でシングルス2戦とダブルスも出られますので、非常に強い選手がいると3勝できてしまう、まさにイギリスはこのパターンで世界No2のマレーで勝ったようなものです。まあ日本も錦織がいるからこのクラスに入っていられるので似たようなものです。

日本はシングルスが錦織とダニエル太郎、ダブルスが内山と若い西岡という布陣で臨みました。初日のシングルス2戦は、ダニエル太郎がマレーに挑戦し、錦織が100位程度の選手との戦いでした。ダニエル太郎は善戦したもののマレーには歯が立たずストレート負けで、逆に錦織は余裕で勝ち、1勝1敗としました。

2日目のダブルスになんとマレーがマレー兄と組んで出てきたのです。マレー兄はシングルスはダメですが、ダブルスではトップクラスで、マレー兄弟が出場して優勝した大会もいくつかあります。イギリスはいわゆる勝ちに来た布陣となりました。

日本も内山はダブルスに力点を置いているようで、若い西岡と組んで良いプレーを見せてくれました。しかしやはり実力差は歴然としており、ストレート負けを喫しました。これで日本は1勝2敗となり、昨日の錦織マレー戦にかけるという展開になりました。

この試合の注目点は、錦織が前回のアカプルコでまさかの2回戦負けとなり、果たして良い時期の錦織に戻っているのか、No2のマレーとどんな展開をするのかでした。昨夜10時からの開始でしたが、素晴らしい展開となりました。これが世界のトップのテニスと感心するショットの応酬や、前後の動きからのネットプレーと、息をのむ接戦となりました。本当にどちらが勝ってもおかしくない展開で、最初の2セットを本当にごくわずかの差でマレーがとりました。

このまま3セットを取られても、今後の錦織は十分期待できる内容だと思っていましたが、なんと3,4セットを錦織がとったのです。ファイナルセットに入った時点で、試合時間は4時間を超えていました。もう両者とも体力の限界に近付いており、どちらがより高い集中力を維持できるかの戦いとなりました。この点においてマレーが若干上回り、4時間54分の激戦はマレーの勝利となりました。

錦織が負け、結局日本も負けて年末の入れ替え戦に回ることが決まりましたが、本当にベストマッチとして記録に残るような良い試合でした。錦織は今日からのマスターズに出場しますので、体力の回復を祈っています。