PSAというガンマーカーの検診が普及し、前立腺ガンの患者が急増しているようです。
泌尿器科で治療するガンのことを総称して「泌尿器ガン」と呼んでいますが、代表的なものが前立腺ガン、腎ガン、膀胱ガン、精巣ガンとされています。特に多いのが男性に特有の前立腺ガンで、国立ガン研究センターが公表したデータによると、2016年の罹患者数は9万2600人と予想されています。
この数は男性に限ると、全ガンの中で1位となり、そのほか腎・尿路が2万9400人、膀胱が2万1900人となっています。前立腺ガンは、罹患者数は多いものの死亡者数は少なく、1万2300人となっています。
PSAは4ng/mlを超えると前立腺ガン、前立腺肥大症、前立腺炎の可能性があるとされ、前立腺ガンの疑いがあるときは、肛門近くから針を刺して組織を採る針生検などの精密検査が行なわれます。
私の周りでも3人が前立腺がんと診断され、全員手術を受けています。近くの友人はそれほど悪性と診断されたわけではないのですが、お父さんが前立腺ガンで亡くなっているため、念のため手術をしたと言っていました。しかし体の組織を採るというのはやはり大変なようで、その後排尿などに悩んでいるようです。
PAS検診で多くの前立腺がんが見つかっていますが、この中には進行がゆっくりで、生涯にわたり生命に悪影響を与えないガンが多く含まれています。このようなガンを「ラテントガン(潜在ガン)」と呼びます。
実際、前立腺ガン以外の病気でなくなった高齢者を解剖すると、約2割にラテントガンが見つかると言われています。その為最近では、75歳を超えるような高齢者の場合は、前立腺ガンと診断しても悪性度が高くなければ手術はせず、経過観察やホルモン療法だけで様子を見ることも多くなっているようです。
定期的にPAS検査や針生検を行って、病状が悪化したと判断した場合に治療を検討する方法をPSA監視療法(待機療法)と呼びます。体に負担をかける過剰な治療を受けないためにも、こうした選択肢も重要なようです。
ガンが前立腺内に留まる段階で根治を目指す治療を受ける場合には、前立腺を全適する手術か放射線治療を選ぶことになります。手術は従来の開腹手術だけでなく、腹腔鏡手術やミニマム創内視鏡手術があり、近年はロボット手術の選択肢も出ています。
こういった体の負担を減らす術式も開発されていますので、治療の選択肢はどんどん増えていくのかもしれません。私の場合はもう歳ですので、PSA監視療法で済ませることになりそうです。
泌尿器科で治療するガンのことを総称して「泌尿器ガン」と呼んでいますが、代表的なものが前立腺ガン、腎ガン、膀胱ガン、精巣ガンとされています。特に多いのが男性に特有の前立腺ガンで、国立ガン研究センターが公表したデータによると、2016年の罹患者数は9万2600人と予想されています。
この数は男性に限ると、全ガンの中で1位となり、そのほか腎・尿路が2万9400人、膀胱が2万1900人となっています。前立腺ガンは、罹患者数は多いものの死亡者数は少なく、1万2300人となっています。
PSAは4ng/mlを超えると前立腺ガン、前立腺肥大症、前立腺炎の可能性があるとされ、前立腺ガンの疑いがあるときは、肛門近くから針を刺して組織を採る針生検などの精密検査が行なわれます。
私の周りでも3人が前立腺がんと診断され、全員手術を受けています。近くの友人はそれほど悪性と診断されたわけではないのですが、お父さんが前立腺ガンで亡くなっているため、念のため手術をしたと言っていました。しかし体の組織を採るというのはやはり大変なようで、その後排尿などに悩んでいるようです。
PAS検診で多くの前立腺がんが見つかっていますが、この中には進行がゆっくりで、生涯にわたり生命に悪影響を与えないガンが多く含まれています。このようなガンを「ラテントガン(潜在ガン)」と呼びます。
実際、前立腺ガン以外の病気でなくなった高齢者を解剖すると、約2割にラテントガンが見つかると言われています。その為最近では、75歳を超えるような高齢者の場合は、前立腺ガンと診断しても悪性度が高くなければ手術はせず、経過観察やホルモン療法だけで様子を見ることも多くなっているようです。
定期的にPAS検査や針生検を行って、病状が悪化したと判断した場合に治療を検討する方法をPSA監視療法(待機療法)と呼びます。体に負担をかける過剰な治療を受けないためにも、こうした選択肢も重要なようです。
ガンが前立腺内に留まる段階で根治を目指す治療を受ける場合には、前立腺を全適する手術か放射線治療を選ぶことになります。手術は従来の開腹手術だけでなく、腹腔鏡手術やミニマム創内視鏡手術があり、近年はロボット手術の選択肢も出ています。
こういった体の負担を減らす術式も開発されていますので、治療の選択肢はどんどん増えていくのかもしれません。私の場合はもう歳ですので、PSA監視療法で済ませることになりそうです。