身体の左右どちらかに赤い斑点と水ぶくれが帯のように現れ、痛みを感じるのが帯状疱疹です。
通常は2,3週間で治りますが、油断できない怖い病気でもあり、いったん治ったものの顔が焼け付くように痛いというような症状が出ることがあります。
帯状疱疹は年間50万人が発症するといわれ、男性より女性が多く、60歳前後に良く発症するようです。香川県や宮崎県などにおける研究や調査によると、水痘(水ぼうそう)が流行すると帯状疱疹の患者が減り、水痘患者が減る夏の時期には帯状疱疹が増えるという逆比例の関係にあるといいます。
この二つの病気は同じウイルスによって引き起こされます。このウイルスは初感染後に水痘を引き起こした後も、長期間神経節に潜伏し、加齢などにより免疫力が低下すると帯状疱疹を発症させます。
昔は自分の子どもや孫が水痘にかかると、「ブースター効果」といって本人の免疫が活性化されましたが、現在は核家族化が進みこの機会が減っています。さらに水痘ワクチンの定期接種により水痘患者は減りますが、帯状疱疹患者が増加することが予想されます。
獨協医科大学のチームは、帯状疱疹の痛みは強く長引く可能性があるとして、初診の患者には問診に長時間かけています。チェックするのは「痛みの強さ」や「生活への障害」「抑うつと不安」「自己肯定感」などとしています。
例えば「痛みの強さ」については、10段階で評価し、痛みは心身ともに影響を与え、生活の質(QOL)を著しく悪化させると指摘しています。
帯状疱疹に関係する痛みは、その人の人生の中で感じる最悪の痛みかもしれません。捻挫や骨折、外科的手術などに伴う痛みの場合は、いずれ時間が経てば解消すると思い我慢が出来ます。しかし帯状疱疹の場合はなかなか痛みが治まらず、1か月間も続くことがあるようです。
痛みが長期間続くと、患者はどんどん追い込まれて行き、心疾患や呼吸器疾患など生命の予後に影響を及ぼすようです。さらに怖いのは「帯状疱疹後神経痛」で皮膚の症状が落ち着いても、神経の痛みに移行します。
病気の様相が変わることがこの病気の特徴で、皮膚の症状が消えたにもかかわらず痛みが消えないことがあるといいます。加えて厄介な症状が、帯状疱疹後掻痒と呼ばれる激しいかゆみです。
掻痒は患者にとっては大変にうっとうしく、ある意味痛みの一種とも言え、顔面に多く見られ女性に多いようです。
私の母もなくなる少し前に、ひどい帯状疱疹となりました。両肩から背中にかけて酷い皮膚炎となり、病院でもらった塗り薬を塗るのに躊躇するようでした。ところが母は全く痛みを感じておらず、若干の違和感がある程度のようで、家族としては非常に楽に治療ができました。
やはりこういった病気も人によって症状は大きく変わり、治療も難しいもののようです。
通常は2,3週間で治りますが、油断できない怖い病気でもあり、いったん治ったものの顔が焼け付くように痛いというような症状が出ることがあります。
帯状疱疹は年間50万人が発症するといわれ、男性より女性が多く、60歳前後に良く発症するようです。香川県や宮崎県などにおける研究や調査によると、水痘(水ぼうそう)が流行すると帯状疱疹の患者が減り、水痘患者が減る夏の時期には帯状疱疹が増えるという逆比例の関係にあるといいます。
この二つの病気は同じウイルスによって引き起こされます。このウイルスは初感染後に水痘を引き起こした後も、長期間神経節に潜伏し、加齢などにより免疫力が低下すると帯状疱疹を発症させます。
昔は自分の子どもや孫が水痘にかかると、「ブースター効果」といって本人の免疫が活性化されましたが、現在は核家族化が進みこの機会が減っています。さらに水痘ワクチンの定期接種により水痘患者は減りますが、帯状疱疹患者が増加することが予想されます。
獨協医科大学のチームは、帯状疱疹の痛みは強く長引く可能性があるとして、初診の患者には問診に長時間かけています。チェックするのは「痛みの強さ」や「生活への障害」「抑うつと不安」「自己肯定感」などとしています。
例えば「痛みの強さ」については、10段階で評価し、痛みは心身ともに影響を与え、生活の質(QOL)を著しく悪化させると指摘しています。
帯状疱疹に関係する痛みは、その人の人生の中で感じる最悪の痛みかもしれません。捻挫や骨折、外科的手術などに伴う痛みの場合は、いずれ時間が経てば解消すると思い我慢が出来ます。しかし帯状疱疹の場合はなかなか痛みが治まらず、1か月間も続くことがあるようです。
痛みが長期間続くと、患者はどんどん追い込まれて行き、心疾患や呼吸器疾患など生命の予後に影響を及ぼすようです。さらに怖いのは「帯状疱疹後神経痛」で皮膚の症状が落ち着いても、神経の痛みに移行します。
病気の様相が変わることがこの病気の特徴で、皮膚の症状が消えたにもかかわらず痛みが消えないことがあるといいます。加えて厄介な症状が、帯状疱疹後掻痒と呼ばれる激しいかゆみです。
掻痒は患者にとっては大変にうっとうしく、ある意味痛みの一種とも言え、顔面に多く見られ女性に多いようです。
私の母もなくなる少し前に、ひどい帯状疱疹となりました。両肩から背中にかけて酷い皮膚炎となり、病院でもらった塗り薬を塗るのに躊躇するようでした。ところが母は全く痛みを感じておらず、若干の違和感がある程度のようで、家族としては非常に楽に治療ができました。
やはりこういった病気も人によって症状は大きく変わり、治療も難しいもののようです。