秋は春と並んで多くの企業などで定期健康診断が行われる集中期のようです。私も勤務していたころは、研究所の近くの工場まで仲間とぶらぶら出かけたのが思い出されます。
一般的な検診では血液、尿検査、心電図検査、X線検査などが行われますが、ここでは心電図異常について書いてみます。
心電図の異常には多くのバリエーションがあり、症状がない場合は問題とならないことが多いのですが、放置しておくとまれに重篤な心臓病を患ってしまうことがあるようです。心電図異常には、大きく分けて「波形の異常」と「リズムの異常」の2つがあります。
心電図が健康診断に取り入れられたころには、専門医が見ないと正確な診断ができないといわれていましたが、現在では機器の発達で誰でも簡単に診断ができ、自動解析まで取り入れられているようです。
心電図とは、心臓が収縮する際に発する電気的な刺激をとらえて波形として表したものです。波は心臓のどの部分がどのように動いているかを示し、1回の拍動をいくつかに分類し、それぞれにP波、Q波などの名前が付けられています。
波形の異常は、これらの波が正常な場合と比べて高すぎたり低すぎたり、違う形になっていたりすることを指し、P波異常、異常Q波、R波増高、ST上昇など非常に多くの所見が含まれます。
こういったものが認められると、発症から30日以上が経過した高血圧症(心肥大)、狭心症、何らかの心筋障害といった心臓疾患の存在が疑われます。
しかし心電図には「ノーマルバリエーション」というものがあり、実際には心臓疾患がないにもかかわらずそのような所見が記載されることがあります。健診を担当した医師が「様子をみましょう」といったコメントをしているのであれば、問診で症状が全くないことを確認してノーマルバリエーションであろうと判断できるようです。
胸痛や動悸、息切れなどの自覚症状や、医師が判断する他覚症状がある場合には、一歩踏み込んだ検査が必要となります。
もう1つの「リズム異常」というのは、よく言う「不整脈」のことです。波形異常は心臓に何らかの病気があることを示すのに対し、リズム異常は心臓が規則正しく拍動しないことを示しています。
不整脈には脈が遅くなる徐脈性不整脈と脈が速くなる頻脈性不整脈があり、それぞれ非常に多くの種類が存在します。心電図で不整脈が認められ、何らかの自覚症状がある場合はやはりより詳しい検査が必要となりますが、やはり自覚症状が全くない場合は、「心電図上の所見」として放置してよいことが多いようです。
私は心電図の異常を指摘されたことはありませんが、心電図からはかなり多くの情報が得られますので、年に1度くらいは心電図検査を受けても良い気がします。
一般的な検診では血液、尿検査、心電図検査、X線検査などが行われますが、ここでは心電図異常について書いてみます。
心電図の異常には多くのバリエーションがあり、症状がない場合は問題とならないことが多いのですが、放置しておくとまれに重篤な心臓病を患ってしまうことがあるようです。心電図異常には、大きく分けて「波形の異常」と「リズムの異常」の2つがあります。
心電図が健康診断に取り入れられたころには、専門医が見ないと正確な診断ができないといわれていましたが、現在では機器の発達で誰でも簡単に診断ができ、自動解析まで取り入れられているようです。
心電図とは、心臓が収縮する際に発する電気的な刺激をとらえて波形として表したものです。波は心臓のどの部分がどのように動いているかを示し、1回の拍動をいくつかに分類し、それぞれにP波、Q波などの名前が付けられています。
波形の異常は、これらの波が正常な場合と比べて高すぎたり低すぎたり、違う形になっていたりすることを指し、P波異常、異常Q波、R波増高、ST上昇など非常に多くの所見が含まれます。
こういったものが認められると、発症から30日以上が経過した高血圧症(心肥大)、狭心症、何らかの心筋障害といった心臓疾患の存在が疑われます。
しかし心電図には「ノーマルバリエーション」というものがあり、実際には心臓疾患がないにもかかわらずそのような所見が記載されることがあります。健診を担当した医師が「様子をみましょう」といったコメントをしているのであれば、問診で症状が全くないことを確認してノーマルバリエーションであろうと判断できるようです。
胸痛や動悸、息切れなどの自覚症状や、医師が判断する他覚症状がある場合には、一歩踏み込んだ検査が必要となります。
もう1つの「リズム異常」というのは、よく言う「不整脈」のことです。波形異常は心臓に何らかの病気があることを示すのに対し、リズム異常は心臓が規則正しく拍動しないことを示しています。
不整脈には脈が遅くなる徐脈性不整脈と脈が速くなる頻脈性不整脈があり、それぞれ非常に多くの種類が存在します。心電図で不整脈が認められ、何らかの自覚症状がある場合はやはりより詳しい検査が必要となりますが、やはり自覚症状が全くない場合は、「心電図上の所見」として放置してよいことが多いようです。
私は心電図の異常を指摘されたことはありませんが、心電図からはかなり多くの情報が得られますので、年に1度くらいは心電図検査を受けても良い気がします。