ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
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長生きする食事は「好きなものを食べる」

2019-11-29 10:27:15 | 健康・医療
テレビをはじめとするマスコミはこぞって「長生きの秘訣」や「健康になる食事」を取り上げており、健康情報が蔓延しているといえます。

最近読んだ記事に現役の医師が長生きについて書いており、私の考えとも一致する部分が多くありました。これはあくまでも高齢者はという前提ですので、若い人とは違っているようです。

ここではある時期が来たら医療から卒業することが必要ではないかとしています。私はこれには賛成で(ある時期が何歳かは難しいですが)、もちろん痛みや苦痛がある場合はそれを取り除く処置は受けます。

しかしそれがどこかの臓器が原因だと分かっても、それを治すことはしないでしょう。高齢になると色々な組織が傷んでくることは当然で、現代の医療をもってしてもたぶん治すことはできないと思っています。

この記事では80歳を過ぎて、糖尿病を恐れて好きなまんじゅうを我慢するのが幸せかと問いかけています。この辺りは「なぜ生きているのか」という哲学的な要素が入ってきますが、80歳にもなれば糖尿病の心配をすることはないと思っています。

今の世の中では、高齢になっても医療と関わり続けることで、人生の最後の時間にさまざまな制限を受け、楽しみを失っている人は多い気がします。

「ピンピンコロリ」を願っている人は多いのですが、この辺りも「総論賛成で各論反対」的な行動が多いような気がします。60代ぐらいの元気な人は、「延命治療」などしたくないと答える人がほとんどですが、実際には非常の多くの人が延命治療を受けています。

たぶん「死」が身近なものとなると、家族や本人もそれを受け入れられないのかもしれません。ぽっくり死にたいと思っていても、血圧が高く心筋梗塞等の恐れがあると告げられると、降圧剤を飲んでしまうのかもしれません。

なかなか自分が高齢だからといって、高い血圧を放置しようとする人は少ないのでしょう。こういった点からも医療からの卒業をもっと広めてもいいような気がします。

時々聴く例が高齢者が何種類もの薬を飲んで、体調が非常に悪くなり、薬を飲めなくなったら元気になったという話しもあります。これは現在の医療制度が高齢者医療という概念がないのもひとつの原因です。

若い人も年寄りも医療機関では同じ量の薬を処方しています。しかし高齢になると代謝機能も落ち、分解排泄も非常に悪くなり、長時間薬が体内に留まることになります。

つまり適切な処方よりもはるかに多くの薬を飲んでいるのと同じことになり、効能よりも副作用が強く出る傾向になります。こういった議論が医師だけでなく薬剤師なども全くしていないという事も問題かもしれません。

その他いろいろあるのですが、私もそろそろ医療から卒業する時かなと思っています。