ごっとさんのブログ

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レジ袋有料化は本当に意味があるのか

2019-07-16 10:34:53 | その他
スーパーやコンビニなどの店頭で無料配布しているレジ袋を、法令で有料化しようという話が浮上しています。

利用者には不便になるルールを政府が急いで進めようとしているのかは単に「やっている感」を示そうとしているだけのような気がします。

私が行くスーパーなどでももうすでに有料化が始まっていますが、私の家では猫のトイレ掃除などにレジ袋は必須アイテムになっていますので、どこでも購入しています。

現在海洋プラスチックごみが問題となっていることは確かです。プラスチックは軽く丈夫なので、ごみとして長く海を漂い続けることが分かってきました。太陽光などで破片になると魚が食べて体内に蓄積し、やがて人の口にも入るため健康への影響も懸念されています。

国連によれば2018年7月時点で、127か国でプラ性レジ袋の使用に何らかの法規制があり、83か国が無料配布を禁じています。しかしこのプラスチックごみ問題が、レジ袋の削減では何の解決にもならず、実際に国内で出るプラゴミの2%程度でしかないという統計もあるようです。

海岸の漂着ゴミでも、2016年に環境省が国内10地点で内わけを調べたら、プラゴミのうちレジ袋を含むポリ袋は容積比で0.3%であり、ストローやフォークなどの食器類もわずか0.5%という統計も出ています。

この中で比率が高いのは魚網やロープ(26.2%)、発泡スチロールブイ(14.9%)など産業用品となっています。生活関連では飲料用ペットボトルが目立っており12.7%を占めているようです。

ペットボトルなどの分別回収も進んでおり、日本はリサイクルの先進国のような気がしていましたが、どうも怪しいようです。国内のプラゴミの86%は有効利用していると政府は説明しますが、大半は発電などのための焼却で、国際的にはリサイクルに含まれないようです。

それを除くと有効活用率は2割台で、ドイツや英国を下回っています。海外では近年一気に脱プラスチック政策が進んでいますので、これに乗り遅れないように「やっている感」を出すための有料化法案のようです。

商品を買いますと大量のプラスチックの包装材が出ますが、この辺りには手が付けられないのかもしれません。

プラスチックごみ問題には、燃やしてしまうのがいちばんよいような気がしますが、すでに東京都では可燃ごみになっているようです。私の住んでいる神奈川県ではプラとペットを分別していますが、この回収を見たところ、せっかく分けてあるプラとペットを混ぜて回収車に投げ入れていました。

手間をかけてペットからプラのシールなど外しているのにばかばかしいことをしている気がします。結局レジ袋削減策は、ほとんど意味を持たない施策と言ってよいようです。


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2 コメント

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Unknown (ひかり)
2020-01-22 21:44:32
ゴミ袋の有料化は全く何の意味も持たないただの利益をむさぼるためのやり口です。
環境破壊のことを根本的に解決しようと思っているなら、レジ袋じゃなくそれこそ再生紙であれ紙袋にする方がまだましでしょう。
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Unknown (ひかり)
2020-01-22 21:45:36
スーパーマーケットのレジ袋の有料化は全く何の意味も持たないただの企業が利益をむさぼるためのやり口です。
環境破壊のことを根本的に解決しようと思っているなら、レジ袋じゃなくそれこそ再生紙であれ紙袋にする方がまだましでしょう。

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