ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

血液検査でガンを発見するポイントがある

2024-02-26 10:34:01 | 健康・医療
私の歳になると(もう77歳です)、友人知人にガンが増えています。無事手術で元気にしていたり、基礎疾患のため手術ができず薬物療法に取り組んだりしています。

ガンの検査には、学術的な論文などによって多くの医師から信頼性が認められた検査方法が使われています。しかし検査自体が患者の体に負担になる場合もあり、検査によっては合併症の可能性もあるようです。

血液検査はどこの病院でも行える簡便な検査ですが、ガンの存在を疑う手掛かりとなる情報が得られる場合があります。たとえばガン患者の半数は貧血を示します。

これはガンによって体内に貯蔵された鉄をうまく利用できなくなるために赤血球の寿命が短くなったり、赤血球を作れと命令するエリスロポエチンというホルモンが、ガンによって起こる炎症の影響で減ってしまったりするからです。

胃ガン、大腸ガンといった消化管のガンからの慢性出血や、血液を作る骨髄にガン細胞が入り込むことによって貧血が起こる場合もあります。進行ガンでは白血球の一種である好中球が増え、リンパ球が相対的に減ることがあります。

これはガンが増殖して炎症反応が起こり、炎症の場所に集まる好中球が増えるためと考えられています。血液中には細胞が作る様々な酵素が含まれており、特定の酵素の増減や、複数の酵素のバランスからガンが疑われる場合もあります。

肝臓と腎臓の機能は、抗ガン剤の代謝に関係するので、詳しく調べる必要があります。B型肝炎ウイルスを持っている患者に免疫抑制効果のある薬剤を使用する場合には、ウイルスが再活性化する恐れがるため、慎重に検査をします。

またガンの治療では、手術などで出血する可能性もあるため、血液の凝固機能を調べることも重要です。ガンの血液検査と聞いて思い浮かべるのは「腫瘍マーカー」の検査でしょう。

ガンがあると、ガン細胞やガン細胞に反応した細胞が作る特定の物質が血液中や尿中で増加することがあります。これらのうちガンのできる臓器によって特徴的なものが腫瘍マーカーとして利用されており、全部で50種類以上が知られています。

腫瘍マーカーは、体への負担が少なく簡単に調べることができ、種類によっては健康保険で認められています。ただし現在のところでは、前立腺ガンのPSAぐらいしか認められていないようです。

この様に血液検査だけでもガンの疑いが分かるようですが、どうもかなり進行しているケースになるのかもしれません。それでも血液検査の結果を前回と比較したりすることで、異常が見つかる可能性はありそうです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿