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放置すると危険な「仮面高血圧」

2020-10-03 10:26:28 | 健康・医療
健康診断や病院で血圧が正常範囲でも、注意しなくてはならない場合があるようです。

血圧には、診察室血圧、家庭血圧、自由行動下血圧という3つの測定方法があります。診察室血圧は、診察室という特別な環境下で行う血圧測定のため、普段の血圧の状態を反映しづらいようです。

医師らの白衣姿に緊張して血圧が上がる「白衣高血圧」となるケースもあります。家庭で測る家庭血圧は、測るのは朝の朝食前などと測定条件をそろえやすく、リラックスした環境で測定できるので偏りが出にくくなります。

自動で血圧を測定する装置を24時間付け、30分または1時間おきに血圧を測定する自由行動下血圧は、24時間の血圧の変動を知ることができ、信頼性が高いのですが夜眠りづらくなるなどの負担がかかります。

診察室血圧の高血圧基準と、家庭血圧や自由行動下血圧といった診察室外血圧では基準値が異なります。診察室血圧は基準範囲内なのに、家庭血圧や自由行動下血圧で高い数値が出る場合を「仮面高血圧」といいます。

仮面高血圧には、早朝高血圧、昼間高血圧、夜間高血圧があります。通常血圧は起床後、日中に向けて上昇していき、夕方から夜に向けて下降していきますので、就寝中が一日の中で最も低くなります。

本来血圧が低いはずの夜間や早朝に高いということは何らかの異常が生じている可能性があり、日中基準値を超えて血圧が高いということは、職場や家庭などの精神的ストレス、身体的ストレスが過剰であると考えられます。

夜間高血圧には、就寝中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群、循環器血液量の増加、自律神経障害などが関係しています。早朝高血圧では飲酒との関係も大きいようです。飲酒直後は血管が拡大し血圧が下がりますが、それが寝ている間に上がっていき起床直後の血圧を挙げます。

気が付きにくい仮面高血圧ですが、放置による害は大きいとされます。正常血圧の脳卒中や心筋梗塞の危険性を1とした場合、診察室血圧が正常でも仮面高血圧の人は2倍以上になるとの研究結果があります。

夜間血圧が20%超過度に下がる(A)、夜間血圧が10〜20%適度に下がる(正常、B)、夜間血圧が0〜10%多少下がる(C)、夜間血圧が上昇する(D)の4つのタイプを比較した研究では、CとDの脳血管死リスクが高くなりました。

Bを1とした場合、Aは0.96、Cは2.56、Dは3.69倍脳心血管死亡のリスクが高くなりました。その他色々な危険性に触れていますが、私は仮面高血圧などというのは、医者が高血圧患者を増やすための陰謀ではないかと思っています。

本来高血圧は病気といえるのでしょうか。確かに50代の人が180ぐらいの血圧であれば異常ですが、なぜ高くなったかを問題視せず、降圧剤だけを投与することは治療とは言えないような気がしています。


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