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世界と比較した日本のコロナの現状

2021-08-23 10:28:58 | 時事
日本での新型コロナの感染者数は、ピークが見えない状況が続いていますが、世界でも猛威を振るっているようです。

政府も緊急事態宣言やまん延防止措置を拡大していますが、結局ワクチン頼みの感がぬぐえません。日本のワクチン接種は、厚生労働省による認可の遅れが影響し、G7の中でも遅れていると感じます。

世界各国の新規感染者数、新たな死亡者数、ワクチン接種率などの比較データから、日本の状況を考えてみます。

まずワクチン接種率ですが、アメリカ51.4%、イギリス60.9%、フランス53.0%、イタリア57.4%、ドイツ57.5%のなかで日本はまだ37.9%となっています。

アメリカでは3回目の接種が始まろうとしていますが、日本では今月中に国民の半数が、来月中に6割が2回の接種を終える見通しとされています。

こういった中で、直近1週間の10万人当たりの新規感染者数は以下のようです。アメリカ290.3人、イギリス306.4人、フランス246.8人、イタリア71.8人、ドイツ39.2人であり、日本は92.2人となっています。

これを見ると一時いわれていた、ファクターXにより日本は感染者が抑えられているという説は、もう当てはまらないような気がします。

一方新規感染者のうちどれくらいの人が亡くなっているか、すなわち新規感染者に対する新規死亡者の割合を見ると、G7を始めとする主要国との比較で、日本は低い水準に抑えられています。

直近1週間の新規死亡者数の割合は、アメリカ0.49%、イギリス0.32%、フランス0.33%、イタリア0.55%、ドイツ0.29%に対して日本は0.12%となっています。

この数値は8月18日時点ですが、ワクチン接種が世界で最も進んだといわれるイスラエルで0.29%と、日本の倍以上の数値を示しています。この「新型コロナによる死亡率」が日本では低い水準になっている背景には、いくつかの要因が考えられます。

まず高齢者へのワクチン接種が進んでいるという可能性もありますが、これは各国あまり差がなさそうです。最近メディアでは医療崩壊的な報道が多いのですが、やはり日本の医療体制が世界でもトップクラスというのは確かなようです。

自宅療養者の急増が報じられていますが、医療を必要とする患者には何とか適応できているといえるのかもしれません。ただし日本の医療体制が逼迫し、危機的状況が続いているのも確かのような気もします。

この「0.12%」という低い水準を維持するためには何が必要かを考える時期と言えるでしょう。たぶんパラリンピックは予定通り開催されるので、新規感染者を抑えるのはさらに難しくなってきそうな気がします。

このまま1日2万人を超える感染者が出ているようでは、この0.12%を下げるどころか徐々に上がりそうな気もしています。



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