ごっとさんのブログ

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コロナワクチンの副作用の多くは「ノセボ効果」か

2022-02-07 09:20:13 | 健康・医療
コロナ感染者数は大幅に増加はしておらず、そろそろピークかという感じはしますが、国内感染者数は10万人を超えまだ収束の気配は全くありません。

政府や医療関係者はワクチンの3回目接種を呼び掛けていますが、思ったより接種率が上がっていません。私も打っても良いと思っていますが、まだ接種券すら届いておらずオミクロン株の対応としては間に合わないような気がしています。

コロナワクチンの副反応としては、接種部位の痛み、発熱、頭痛、倦怠感などがありますが、その症状の多くは軽いもののようです。最近のアメリカの研究で、このワクチンの副反応は多くが「ノセボ効果」によるという結果が発表されました。

薬として効く成分が全く含まれていない単なる糖類などの偽薬を「プラセボ」と呼んでいます。プラセボを飲んでも理論上は何の効果も期待できませんが、実際には薬を飲んだかのような有益な作用が出ることも多く、これを「プラセボ効果」と呼んでいます。

しかしプラセボによってもたらされる効果は有益な作用だけではありません。プラセボを飲んでいるにもかかわらず、本物の薬と同じような副作用が現れることを「ノセボ効果」と呼んでいます。

このノセボ効果は臨床試験でもかなり出ているようですが、新薬の効果とは関係ありませんのでほとんど無視されています。こういった無害なものなのに副作用が出るという興味深い事実ですが、ノセボ効果が表に出ることはなく非常にもったいないことだと思っていました。

さて新型コロナワクチンの研究では、有効性や安全性について、プラセボワクチン(生理食塩水など)と比較した12件の臨床試験データが解析対象となりました。

臨床試験に参加した被験者のうち、2万2802人が新型コロナワクチンを、2万2578人がプラセボワクチンを接種していました。解析の結果プラセボワクチンを接種したにもかかわらず、何らかの副反応を報告した人は初回の接種で35.2%、2回目の接種で31.8%でした。

この頻度をもとに新型コロナワクチンによるノセボ効果の影響を検討したところ、新型コロナワクチンによるすべての副反応のうち、初回の接種で76%、2回目の接種で52%がノセボ効果に相当すると見積もられました。

これは初回は緊張など不安要素が多いためノセボ効果が7割と高く出て、2回目は若干慣れるため5割と少し低くなると思われます。

このデータをどう受け止めるかは難しいのですが、ワクチン接種しても副反応など気にしなければ、実際に副反応が出る確率はかなり低いということかもしれません。

ただここでも「病は気から」が実証されているような気がします。


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