新型コロナの第7波は拡大傾向から高止まりしている感があります。今まであまり身近な感染症という気がしていなかったのですが、先月濃厚接触者となり若干治療法などが気になってきました。
現在は飲み薬としてもメルク社の「ラゲブリオ」(これは一般名のモヌルピラビルが使われていましたが、ここでは商品名に統一します)と、ファイザー製の「パキロビッド」が実用化されており、重症化予防として処方されているようです。
すでに大部分がワクチン接種が終わっており、新型コロナは簡単に治る感染症となった気がします。この経口薬は両剤とも安定供給の観点から国が管理してきましたが、ラゲブリオは近く一般流通が始まる見通しとなっています。
しかしファイザー製の治療薬は活用が低調で、第7波での投与実績はメルク製の10分の1以下で、併用に注意を要する薬が多数あり、医療現場で敬遠されているとみられています。
メルクのラゲブリオはリボヌクレオシド類縁体という、RNAの複製を阻害する抗ウイルス薬ですが、パキロピッドについてはあまり情報がありませんが類似の抗ウイルス薬とされています。
厚生労働省によると8月9日時点の使用実績は、ラゲブリオが約38万5,000人分に対し、パキロビッドは約2万6000人分となっています。またパキロビッドを扱う医療機関と薬局は全国約1万5000施設で、ラゲブリオ(約5万6000施設)の4分の1程度しかありません。
パキロビッドはラゲブリオを取り扱った実績が無ければ薬局に配分されないという、仕組みも普及を遅らせている要因のようです。パキロビッドは一部の抗不整脈薬や抗てんかん薬など同時に使用できない薬が約40種類もあり、併用に注意が必要な薬剤も多くなっています。
しかし治験での入院・死亡リスクの低減効果は、ラゲブリオが3割、パキロビッドが9割とされており、WHOはパキロビッドを高齢者、免疫不全患者らに対する今までで最善の治療薬として、強く推奨する見解を発表しています。
専門医でなくても投薬を検討できるようにするため、薬剤の優先順位や併用時の注意点などを示した質の高い実践的なマニュアルを作成するよう政府に求める動きもあるようです。
現在政府はラゲブリオを約160万人分、パキロビッドを約200万人分確保しており、使用量と比べて十分余力があります。このようにパキロビッドの投与が敬遠されているようですが、良い治療薬であることは確かですので、簡便に処方されるような体制づくりが重要です。
さらに感染症専門医だけでなく一般の医療施設でも診察・診療ができるような方向性を少しでも早く出すことが求められているのではないでしょうか。
現在は飲み薬としてもメルク社の「ラゲブリオ」(これは一般名のモヌルピラビルが使われていましたが、ここでは商品名に統一します)と、ファイザー製の「パキロビッド」が実用化されており、重症化予防として処方されているようです。
すでに大部分がワクチン接種が終わっており、新型コロナは簡単に治る感染症となった気がします。この経口薬は両剤とも安定供給の観点から国が管理してきましたが、ラゲブリオは近く一般流通が始まる見通しとなっています。
しかしファイザー製の治療薬は活用が低調で、第7波での投与実績はメルク製の10分の1以下で、併用に注意を要する薬が多数あり、医療現場で敬遠されているとみられています。
メルクのラゲブリオはリボヌクレオシド類縁体という、RNAの複製を阻害する抗ウイルス薬ですが、パキロピッドについてはあまり情報がありませんが類似の抗ウイルス薬とされています。
厚生労働省によると8月9日時点の使用実績は、ラゲブリオが約38万5,000人分に対し、パキロビッドは約2万6000人分となっています。またパキロビッドを扱う医療機関と薬局は全国約1万5000施設で、ラゲブリオ(約5万6000施設)の4分の1程度しかありません。
パキロビッドはラゲブリオを取り扱った実績が無ければ薬局に配分されないという、仕組みも普及を遅らせている要因のようです。パキロビッドは一部の抗不整脈薬や抗てんかん薬など同時に使用できない薬が約40種類もあり、併用に注意が必要な薬剤も多くなっています。
しかし治験での入院・死亡リスクの低減効果は、ラゲブリオが3割、パキロビッドが9割とされており、WHOはパキロビッドを高齢者、免疫不全患者らに対する今までで最善の治療薬として、強く推奨する見解を発表しています。
専門医でなくても投薬を検討できるようにするため、薬剤の優先順位や併用時の注意点などを示した質の高い実践的なマニュアルを作成するよう政府に求める動きもあるようです。
現在政府はラゲブリオを約160万人分、パキロビッドを約200万人分確保しており、使用量と比べて十分余力があります。このようにパキロビッドの投与が敬遠されているようですが、良い治療薬であることは確かですので、簡便に処方されるような体制づくりが重要です。
さらに感染症専門医だけでなく一般の医療施設でも診察・診療ができるような方向性を少しでも早く出すことが求められているのではないでしょうか。
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