ごっとさんのブログ

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犬を飼うと介護リスクが半減する

2022-04-11 10:25:38 | その他
私の家ではネコを飼っており、その猫達をブログでも時々取り上げてきました。

現在はイエネコ2匹と保護猫を3匹飼っています。5匹を一緒に飼いたいのですが、イエネコの1匹と他の2匹が仲が悪く、やむを得ず保護猫3匹を一部屋に隔離しています。

一番新しい保護猫については、慣れさせる過程についてブログでも書きましたが、私に非常になつき朝私の部屋に連れてきて、午前中は膝に乗ったり足元でくつろいだりしています。

さて日本の高齢者1万人以上を対象にした調査で、犬を飼っている人は飼ったことがない人に比べて、介護が必要になったり亡くなったりするリスクが半減するという調査結果が発表されました。

飼い犬との散歩や交流が、高齢者の健康維持に役立つことが裏付けられた結果と言えそうです。この調査は国立環境研究所と東京都健康長寿医療センターの研究チームが実施しました。

住民基本台帳から無作為に選んだ東京都内の65〜84歳の男女1万人以上に対し、郵送アンケートで犬猫の飼育の有無などを聞きました。さらに介護保険などのデータを照らし合わせて、新型コロナの感染拡大前に当たる2016年6月から2020年1月まで約3年半の健康状態を追跡しました。

調査開始時点で介護が必要な状態ではなかった1万1233人のデータを統計学的に分析しましました。過去に一度も犬を飼ったことがない高齢者が自立喪失(介護が必要な状態や死亡)の状態になるリスクを1とすると、犬を飼っている高齢者のリスクは0.54倍と大幅に低くなることを突き止めました。

過去に犬を飼っていた高齢者についてもリスクが減る傾向にあり、一度も飼っていない人に比べて2割ほど低くなっています。

こうした傾向は、リスクの増減を左右する年齢や性別、持病、飲酒や喫煙、収入、同居人数といった影響を取り除く補正をかけても変わらず、犬を飼育している高齢者のリスクは統計的に低いことが確認できました。

アンケートで定期的に運動をしていると答えた高齢者のうち、犬を飼っている人ではリスクがさらに低くなりました。毎日の飼い犬の散歩や飼い主同士の交流につながり、社会的、心理的な面からも高齢者の健康に良い影響を及ぼしている可能性があるようです。

一方今回の調査では、猫を飼っている高齢者の自立喪失リスクが低減する効果は、残念ながら見つかりませんでした。飼い猫の心理的な効果を指摘するほかの研究もあり、猫とのふれあいが高齢者の健康に良い影響を及ぼす可能性が否定されたわけではないとしています。

研究チームは、犬を飼うことが個人の健康に良いことが確認されたので、今後犬を飼うことが社会保障費を抑制するかどうかなど、社会全体への経済的な効果を調べたいとしています。


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