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増える成人喘息、吸入薬が発達

2023-09-27 10:38:44 | 健康・医療
もう十数年も前の話ですが、朝晩の咳に悩まされて呼吸器科を受診し、気管支喘息と診断されました。

身近なところでは母や従妹が喘息に悩まされており、その発作の様子など見ていましたが、それとは明らかに違っていましたがその診断を受け入れ吸入薬を使っています。

その後タバコを紙巻きタバコから加熱式に変えたところ、この咳が完全に止まってしまいました。悩まされた咳はどうもタバコのせいだったような気がしますが、その後肺気腫になりかかっているという診断があり、吸入薬も両方に有効なものに変わりました。

現在全く咳は出ていないのですが、その吸入薬は時々使っています。喘息は気道が炎症で狭くなることにより、息苦しくなったり咳が止まらなくなったりする病気です。呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった音が伴う喘鳴が起きることがあります。

2003年の厚生労働省による全国調査では、過去1年に症状があったのは15〜64歳の6%でしたが、2012年の研究報告では20〜44歳の14%としています。ほかにも増加傾向を示す調査が複数公表されています。

日本アレルギー学会の診療ガイドラインによると、喘息は「個体」と「環境」それぞれの要因が互いに影響し合うことによって発症します。個体の要因は、遺伝やアレルギー体質、成人ならば肥満などがあります。

環境の要因として大きいのが、ダニやペットなどアレルギーを引き起こす原因物質「アレルゲン」への暴露です。多くの患者がアレルギーの抗体がつくられているため、暴露によって気道に炎症が起きやすくなります。

帝京大学によると、成人喘息は1)幼少期に発症してそのまま継続、2)思春期に改善して成人期に再発、3)成人期に初めて発症、の3パターンがあり、どの年代で発症してもおかしくないようです。

治療は吸入ステロイドを使い、不十分なら気管支拡張剤を追加します。症状が重ければ生物学的製剤を使い、全身への副作用が出ることがある経口ステロイド薬は、現在は使用を極力避けています。

最近の吸入薬は効果の持続時間が長くなり、8割の人が1日1回の吸入で症状をコントロールできるようになりました。症状が出てほしくないのが深夜なら寝る前に、日中なら朝に吸入するのは良いとしています。

治療目標は、自覚症状や発作(憎悪)がなく、呼吸機能も安定化した「臨床的寛解」と呼ばれる状態です。このように吸入薬などの発達により、喘息も安全にコントロールできる時代になったといえそうです。


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