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人々の命を奪う可能性のある「食物依存症」とは

2023-02-05 09:24:06 | 健康・医療
私は健康は食事と睡眠をモットーにしており、このブログでも睡眠はよく取り上げています。食事に関しては、通常の好きなものを適度に食べれば十分と考えており、特に注意していません。

ところが最近タバコやアルコールなどと同じように、食物依存症といえる依存症を成人の14%、子どもの12%が患っているという記事を見ました。

脂肪と糖でヒトを誘惑する贅沢な料理は、魅力的に感じますが、専門家によるとこれは単なる気持ちの問題ではないようです。食品に含まれる脂肪分と糖分を増やす傾向は半世紀前から続いていて、今では米国の成人が消費する食品の半分以上が「超加工食品」になっています。

こうした食品は身体にある脂肪と糖のセンサーに働きかけ、ドーパミンを放出させるよう最適化されています。すなわちヒトの生物学的特性を利用して、もっと食べたいと思わせるように作られています。

食品はヒトの脳に複雑な影響を多く及ぼしており、中でも重要作用のひとつがドーパミンという神経伝達物質を放出させることです。一般にドーパミンは快感を高めると思われていますが、生存に有利になる行動を繰り返すように促しています。

ドーパミンが大量に分泌されるほど、その行動を繰り返す可能性が高くなります。脂肪や糖を摂取すると、口の中のセンサーが線条体にドーパミンを放出するようメッセージを送ります。

これだけではなく腸にも脂肪と糖を感知する第2のセンサーがあり、線条体にドーパミンを放出すよう脳に信号を送ります。

脂肪と糖を多く含む食品は、線条体のドーパミン量を通常の2倍にまで増加させる可能性があり、これは一般的な依存性物質であるニコチンやアルコールの場合と同じレベルです。麻薬のコカインはドーパミン量を通常の3倍に、覚せい剤のアンフェタミンは10倍に増加させます。

身体に入る食品は、脂肪や糖など特定の栄養素が多く含まれるようになり、以前より栄養素の組み合わせも多様になっています。さらに触感の工夫が食べるという行為をより快いものにしています。

人工調味料や香料、水と油を混ぜ合わせる乳化剤、触感を保つ安定剤などの添加物は、食品をより魅力的にしますが、長期的には害をなす可能性があります。1980年代に超加工食品の生産が増えてから、食生活に関連する死亡や病気が増えたとする専門家もいます。

こういった食物依存症が生み出される図式には、社会的、心理的な力が関わっているようです。現代は加工食品が欲しくなる暗示であふれており、そこから食物依存症が発生するとしています。

私はこういった加工食品の魅力をあまり感じませんので、食物依存症があるという話しにあまり納得できませんが、社会全体に過食の傾向があるのは確かなのかもしれません。


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