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生命が見つかるという前提で火星からサンプルを持ち帰る

2023-06-02 10:35:37 | その他
現在火星ではNASAの最新鋭の探査車パーシビアランスが、生命の痕跡を見つけようと活動中のようです。

このブログでも何回か述べていますが、私は宇宙にはほとんど興味がありません。地球で発見されているもの以外の、新規に何かが見つかる可能性は全くないと考えています。

宇宙がどんなに広くとも、地球という惑星はその凝縮した物であり、理論的にすべての元素が同定されていますので、それ以外は論理的にも存在しえないのです。

ただし生命の起源には興味を持っており、宇宙には地球の生命とは異なった組成の生命がいると考えたこともありましたが、これも理論上存在しえないでしょう。

火星の探査を行っている過程で、マンガンという元素が露出している部分があり、これは細菌の一種であるシアノバクテリアが存在している可能性があったというような議論もありますが、あまりにも短絡的すぎるような気がします。

そもそもマンガンという元素はどこにでもある金属の一種ですので、地球以外にも普遍的に存在してもおかしくありません。たぶん若干自然では起こり難いような状況だったのかもしれませんが、生命と結びつけるには無理があるでしょう。

生命の発生は有機物の混合物から予想もつかないような偶然によって発生したもののようです。火星が地球と同じような環境にあったとしても、そこでこの偶然が起きる様であれば、生命の研究者が生命の起源を見つけ出せる程度といえます。

これだけ科学が進歩しても、生命の起源の手掛かりすらつかめていないという事は、非常に稀な偶然の積み重ねの結果といえそうです。宇宙科学者は、地球以外の星に水と有機物があっただけで、生命の可能性を騒いでいますので、生命の起源とは程遠い発想といえます。

今回の火星探査にも莫大な金額が使われていますので、何か「夢」を出さないといけないのかもしれません。そういう夢としては「生命の痕跡」は最も適したものといえそうです。

こういった宇宙(太陽系内ですが)探査には、「無限の可能性を秘め生命の謎も解く」といった枕詞がつきものですが、現実問題としてはなんら新しい発見はないような気がします。

もちろんこの探査機が採取したサンプルが回収され詳しい解析が行われれば、新しい知見が得られることは確かです。それでも前回の「はやぶさ2」の時のように、大騒ぎしても結局何か新しい発見があったかどうかわからないような、関係者の自己満足に終わるような気がします。

結局宇宙には「夢」を託せないほど、地球の科学は進展したという事ではないでしょうか。


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