円形脱毛症でもこれまで治療が難しかった重症患者向けに、新たな飲み薬が保険適用で使えるようになったというニュースがありました。
私は30代後半でしたのでもう40年も前ですが、重症の円形脱毛症になりました。頭髪がかなり抜けた段階で、アデランスで非常に高価なかつらを作り対処しました。
治療は皮膚科で頭皮に痛い注射をすることと、友人の勧めで精神科で色々薬を処方されました。髭や眉毛などほぼ全身の体毛が亡くなりましたが、1年半ほどでほぼ回復しました。
このかつらの状況でアメリカ出張など苦労した記憶がありますが、何とか乗り切ることができました。その後腕やすね毛は生えることがなく、今でもつるつるのままですがその他は問題なく出ています。
円形脱毛症は症状の重さによって毛が抜ける範囲はさまざまです。円形などの脱毛が1カ所だと「単発型」、2カ所以上が「多発型」、頭髪がすべて抜けると「全頭型」、脱毛が全身に及ぶと「汎発型」と呼んでいます。
円形脱毛症は、本来はウイルスや細菌を排除する免疫細胞のひとつのリンパ球が毛根を誤って攻撃し、毛が抜ける自己免疫疾患のひとつです。
治療法としては脱毛範囲が狭い場合、炎症を抑えるステロイド注射や塗り薬、人工的に頭皮をかぶれさせて発毛を促す「局所免疫療法」が使われます。しかし重症への治療の決め手はありませんでした。
重症化の仕組みもかなり解明され、リンパ球を活性化させるサイトカインというタンパク質があり、重症化した患部ではこれが過剰に作られます。毛の周囲にある毛包の細胞がこれを受け取ると、細胞内のタンパク質「ヤヌスキナーゼ(JAK)」が中継役となって、リンパ球に攻撃信号が伝わります。
またリンパ球の内のJAKはそのリンパ球の活性化を促しています。この仕組みに目を付けたのが新しい治療薬「バリシチニブ」です。両方の細胞のJAKに働きかけ、攻撃信号を遮断しリンパ球の活性化を抑えるJAK阻害剤と呼ばれます。
重症の関節リウマチやアトピー性皮膚炎などの治療に使われ、昨年6月に重症の円形脱毛症の治療にも保険適用となりました。円形脱毛症に対しては1日1回の服用となります。
国際的な臨床試験で、脱毛範囲が50%以上などの条件を満たした患者が9か月間服用したところ、3分の1強で脱毛範囲が20%以下まで改善しました。ただ30日分の薬剤費が3割負担で約4万7000円とやや高価な薬となっています。
多分私が発症した頃は自己免疫疾患という事すら分かっていなかったと思いますが、今から思うとよく治ったものだという感じがします。
たぶん大部分の病気は、自分自身の直す力によって自然に治るのかもしれません。
私は30代後半でしたのでもう40年も前ですが、重症の円形脱毛症になりました。頭髪がかなり抜けた段階で、アデランスで非常に高価なかつらを作り対処しました。
治療は皮膚科で頭皮に痛い注射をすることと、友人の勧めで精神科で色々薬を処方されました。髭や眉毛などほぼ全身の体毛が亡くなりましたが、1年半ほどでほぼ回復しました。
このかつらの状況でアメリカ出張など苦労した記憶がありますが、何とか乗り切ることができました。その後腕やすね毛は生えることがなく、今でもつるつるのままですがその他は問題なく出ています。
円形脱毛症は症状の重さによって毛が抜ける範囲はさまざまです。円形などの脱毛が1カ所だと「単発型」、2カ所以上が「多発型」、頭髪がすべて抜けると「全頭型」、脱毛が全身に及ぶと「汎発型」と呼んでいます。
円形脱毛症は、本来はウイルスや細菌を排除する免疫細胞のひとつのリンパ球が毛根を誤って攻撃し、毛が抜ける自己免疫疾患のひとつです。
治療法としては脱毛範囲が狭い場合、炎症を抑えるステロイド注射や塗り薬、人工的に頭皮をかぶれさせて発毛を促す「局所免疫療法」が使われます。しかし重症への治療の決め手はありませんでした。
重症化の仕組みもかなり解明され、リンパ球を活性化させるサイトカインというタンパク質があり、重症化した患部ではこれが過剰に作られます。毛の周囲にある毛包の細胞がこれを受け取ると、細胞内のタンパク質「ヤヌスキナーゼ(JAK)」が中継役となって、リンパ球に攻撃信号が伝わります。
またリンパ球の内のJAKはそのリンパ球の活性化を促しています。この仕組みに目を付けたのが新しい治療薬「バリシチニブ」です。両方の細胞のJAKに働きかけ、攻撃信号を遮断しリンパ球の活性化を抑えるJAK阻害剤と呼ばれます。
重症の関節リウマチやアトピー性皮膚炎などの治療に使われ、昨年6月に重症の円形脱毛症の治療にも保険適用となりました。円形脱毛症に対しては1日1回の服用となります。
国際的な臨床試験で、脱毛範囲が50%以上などの条件を満たした患者が9か月間服用したところ、3分の1強で脱毛範囲が20%以下まで改善しました。ただ30日分の薬剤費が3割負担で約4万7000円とやや高価な薬となっています。
多分私が発症した頃は自己免疫疾患という事すら分かっていなかったと思いますが、今から思うとよく治ったものだという感じがします。
たぶん大部分の病気は、自分自身の直す力によって自然に治るのかもしれません。
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