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ヒトらしさを決める遺伝子

2025-02-25 10:36:27 | 自然
ここでは進化の話ですが、現在の動植物が進化の結果生まれたというのは、不思議な感じがしないでもありません。

生物は進化することによって進歩していくとされていますが、あまりにも長い時間が必要ですのでこれを見ることはできず、受け入れるしかないのかもしれません。

ヒト(ホモサピエンス)は、人類の一種であり、約700万年前に現われ、進化の結果数十種に分岐しました。その多くは絶滅してしまい、現在生き残っているのはヒト1種だけとなっています。

ヒトは他のほとんどの人類腫とは異なり、いわゆる人らしい行動ををすると考えられています。洗練された言語を話したり、芸術的な活動をするのがその例で、ヒト以外でそういう行動をした可能性のある種は、ネアンデルタール人等ごく限られているようです。

この様にヒトをヒトらしくした原因には、おそらく遺伝子も関係しており、そんな可能性のある遺伝子のひとつがFOXP2とされています。FOXP2は、言語と関係していることが明らかになった最初の遺伝子です。

FOXP2に突然変異が起きた人は、話したり文法を理解することが困難になることが知られています。このFOXP2遺伝子を基にして、FOXP2タンパク質が作られます。ヒト以外のほとんどの哺乳類では、数千万年もの間FOXP2タンパク質のアミノ酸配列は変化していません。

ところがヒトでは、FOXP2タンパク質のアミノ酸が2個変化しています。この変化が洗練された言語の誕生に、つまりヒトらしい行動の一端に関係しているのかもしれません。FOXP2に関するすべての人の共通祖先は、100万年以上前に生きていた祖先から受け付いたものです。

化石の証拠から考えると、ヒトが現れたのは約30万年前です。FOXP2に関する共通祖先が100万年以上前に生きていたとすれば、それはヒトではないことになります。任意の2つの遺伝子選んで時間を遡ると、2つの系統はある時点で1つの祖先へたどり着き、これを合祖といいます。

これを考えるとき注意すべきことが2つあります。1つ目は集団中のすべての個体の祖先遺伝子を持つ個体が、集団の起源とは限らないということです。2つ目は遺伝子によって合祖までの時間が違うという事です。

FOXP2遺伝子は、100万年以上前のアフリカにすんでいた一人の人類に由来します。ヒトが現れたのは約30万年前だから、その人類はヒトではありません。ヒトの共通祖先がヒトではないという事は何となくしっくりきません。

この辺りが進化の難しいところかもしれませんが、少々勉強しても分かることではなさそうです。ここでも色々説明していますが、あまり理解できる内容とはなっていませんでした。

どうも進化についてはそんなものかと受け入れるしかないのかもしれません。


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