私が子供のころから続いている、BCGの定期接種を見直す答申が出された、という報道がありました。
これは結核特に小児結核の患者数が、大幅に減少していることによるようです。このブログでも触れたことがありますが、抗生物質の発見以前は、結核は不治の病で多くの人がなくなっていました。しかし抗生物質特にストレプトマイシンが、結核に非常によく効き死亡率は大幅に減少し、現在では若干時間はかかりますが完治できる病気となっています。それでも世界的に見るとまだまだ結核は恐ろしい感染症で、死亡者数もかなり多いようです。日本では毎年新たな感染者が2万に程度とされていますが、高齢者が多いようです。
BCGというのはこの結核菌に対するワクチンですが、確かこの菌の発見者の名前の略だったと思います。これはもともとウシ型の結核菌で、実験室培養を繰り返すことで、全く病原性をなくしたものです。当然非常に古いものですので、そういう時期にワクチンの概念により開発したというのはたいしたものです。菌をいわば皮膚の中に打ち込みますので、接種した後が残ってしまい、女子は非常に嫌がっていました。たぶん目につかない部位にやっても同じはずですが、現在でも同じような上腕部にやっているようです。
昔は、ツベルクリン反応という検査を行い、これが陰性だった人にBCGを接種していました。このツベルクリンというのは、結核菌に対する抗体と反応するいわば抗原で、結核抗体があると反応して赤い発心が出るものです。たぶん大昔は例えば小学生では100万人以上いますので、BCGが不足する可能性があり、陰性の生徒だけに接種していたようです。これがいつごろから全員接種に変わったのかわかりませんが、だんだん低年齢化し、現在では1歳未満の赤ちゃんに接種しているようです。
近年この小児結核がほとんど見られなくなったことから、今回の定期接種の見直しという話が出てきたようです。小児結核にならないように接種しているので、減少するのは当然ですが、止めてもそれほど増えないだろうということのようです。確かに結核の治療法も非常に進歩し、結核治療用の薬などもいろいろ開発され、この病気自身がそれほど怖いものではなくなってきました。発病してしまうと、やや治りにくい感染症ではありますが、ワクチンを打って注意するほどの病気ではなくなっています。
結核菌がなくなっていくわけではないので、ある程度の発病者は出てしまうと思いますが、ほぼ感染者がなくなったポリオや日本脳炎(こちらはウイルスですが)と同じように、過去の病気になっているような気もします。
これは結核特に小児結核の患者数が、大幅に減少していることによるようです。このブログでも触れたことがありますが、抗生物質の発見以前は、結核は不治の病で多くの人がなくなっていました。しかし抗生物質特にストレプトマイシンが、結核に非常によく効き死亡率は大幅に減少し、現在では若干時間はかかりますが完治できる病気となっています。それでも世界的に見るとまだまだ結核は恐ろしい感染症で、死亡者数もかなり多いようです。日本では毎年新たな感染者が2万に程度とされていますが、高齢者が多いようです。
BCGというのはこの結核菌に対するワクチンですが、確かこの菌の発見者の名前の略だったと思います。これはもともとウシ型の結核菌で、実験室培養を繰り返すことで、全く病原性をなくしたものです。当然非常に古いものですので、そういう時期にワクチンの概念により開発したというのはたいしたものです。菌をいわば皮膚の中に打ち込みますので、接種した後が残ってしまい、女子は非常に嫌がっていました。たぶん目につかない部位にやっても同じはずですが、現在でも同じような上腕部にやっているようです。
昔は、ツベルクリン反応という検査を行い、これが陰性だった人にBCGを接種していました。このツベルクリンというのは、結核菌に対する抗体と反応するいわば抗原で、結核抗体があると反応して赤い発心が出るものです。たぶん大昔は例えば小学生では100万人以上いますので、BCGが不足する可能性があり、陰性の生徒だけに接種していたようです。これがいつごろから全員接種に変わったのかわかりませんが、だんだん低年齢化し、現在では1歳未満の赤ちゃんに接種しているようです。
近年この小児結核がほとんど見られなくなったことから、今回の定期接種の見直しという話が出てきたようです。小児結核にならないように接種しているので、減少するのは当然ですが、止めてもそれほど増えないだろうということのようです。確かに結核の治療法も非常に進歩し、結核治療用の薬などもいろいろ開発され、この病気自身がそれほど怖いものではなくなってきました。発病してしまうと、やや治りにくい感染症ではありますが、ワクチンを打って注意するほどの病気ではなくなっています。
結核菌がなくなっていくわけではないので、ある程度の発病者は出てしまうと思いますが、ほぼ感染者がなくなったポリオや日本脳炎(こちらはウイルスですが)と同じように、過去の病気になっているような気もします。