ごっとさんのブログ

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どんど焼き 復活せず

2016-01-16 10:40:51 | 文化
昨日の1月15日に家の近くの小さな里山でどんど焼きをやるという、町内会の回覧が来ていました。

私の住む地域は、宅地開発がかなりのスピードで進んでおり、昔のといっても数年前の面影がなくなっています。この開発が始まる前までは、畑の中に10本ぐらいの木が生えており、その付近に木の杭の様なものだった気がしますが、それとお地蔵さんが何体かあるという場所がありました。神仏合体になっていますが、これが道祖神だったようで、この近くの空き地でどんど焼きが行われていました。

しかしその場所が開発され新しく道路もでき、前がどんなだったか分からないようになってしまいました。宅地開発されたので、火をたくような場所もなくなり、どんど焼きも中止されていたようです。

私が子供のころですので、もう半世紀も前ですが、今の家から数キロ離れたところに住んでいました。その頃はこの行事もかなり盛大に行われていました。基本的にはどんど焼きの日は団子を作り、それをこの火で焼いて食べるという物でした。ところがこのどんと焼きの中の他人の団子とっても良いのか、取ると縁起が良いのかわかりませんが、ほかの団子をうまく取るというのが子供たちの目的となっていました。

基本的には団子を針金に通し、それを輪にして竹の先につけるといった形ですが、その先に釘をつけたりいろいろ工夫していました。たぶん他の人がとりやすいような団子を持ってくる人もいて、煤で真っ黒になった団子を食べた記憶があります。これがおいしいものとはとても思えませんが、楽しみのひとつではあったようです。

こういった風習は地方によってかなり異なっているようで、かみさんは鏡開きで切ったお供えを、どんど焼きで焼いて食べたと言っていました。たぶんこの名称もいろいろあり、町内会の回覧では「どんどん焼き」になっていました。現在の地域に来ても、子供が小さいころは、揃って出かけていました。今ではスーパーなどで団子を売っていますが、自宅で作るということはできず、手ぶらで行っても誰かが少し分けてくれたりして、それなりに面白い行事でした。

それが復活するというので、昨日3時ごろ正月のお飾りや昨年のだるま、破魔矢など燃やしてもらう物を持って行ってみました。ところが指定の場所に誰もいないのです。そのあたりを見てみると、焚火の後はあり水がかけられているのですが、非常に小さなもので、どうも係りの人以外誰も来なかったようです。

こういった行事について知っているのは、年寄りだけになってしまったのかもしれません。こういった風習は本当に場所もなくなり、火を焚くというのはやりにくく、なかなか復活は難しいようです。