ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

高齢者に危ないいつの間にか骨折

2017-08-26 10:20:59 | 健康・医療
高齢化に伴い「いつの間にか骨折」の患者が増えているようです。

痛みを感じないため患者の3分の2が未受診で、放置するとじわじわ進みかなり怖い病気のようです。いつの間にか骨折は「脊椎錐体骨折」が正式な名称で、骨粗しょう症が原因で骨がもろくなりじわじわつぶれるように症状が進行するため、痛みを感じないことがあるようです。

骨折は一度起きると連鎖しやすく、周囲の骨も折れやすくなるようです。しかし錐体の中には当然脊髄が通っており、神経も密集しているところなのに痛みを感じないといのは不思議な気がします。本当にごく僅かずつ骨折して、神経に刺激が伝わらないのかもしれません。

痛みを感じない患者も身長が縮んだとか、背中が曲がった、わずかに腰の痛みを感じたなどの小さな兆候をきっかけに受診し、検査してみて初めて分かるようです。身長が2センチ以上ちぢんだ場合は、背骨がおれている可能性が高いとされています。

この骨折の状態は、背骨、つまり脊椎を形成する推骨の錐体部分が、上下から圧迫されたようにつぶれるようです。錐体は円柱のような形をしていて、推骨の前側の部分がつぶれ、脊髄が通っている後ろ側の背中に出っ張っている部分は頑丈で骨粗しょう症であってもつぶれるケースは少ないようです。

脊椎錐体骨折は脊椎の中でも胸椎と腰椎に起きやすくなっています。骨粗しょう症による脊椎椎体骨折は、必ずしも高齢者だけに限らず、若くても脳下垂体に腫瘍ができる「クッシング病」になるとステロイドホルモンの過剰分泌の影響で骨粗しょう症になるようです。このほか副甲状腺異常やバセドウ病、妊娠などをきっかけにいずれも骨粗しょう症を引き起こし、錐体骨折につがるようです。

一見関係なさそうな胃ガンも、胃を切除すると胃酸の分泌が亡くなり、腸内でのカルシウムの吸収が悪くなって骨折しやすくなるといわれています。患者を男女別でみると、女性の患者が圧倒的に多く、閉経後の55歳辺りから増加傾向にあります。

しかし男性でも「閉塞性肺疾患(COPD)」になると、ステロイド剤の使用や低体重、ビタミンDの不足などから、骨粗しょう症のリスクが高まるようです。この辺りになると私もやや気になるところで、COPDと診断されたわけではないのですが、肺気腫の症状がありその予備軍となっています。

また体重も少なくビタミンD不足かどうかはわかりませんが、症状が出ないというところがやや怖い気もします。私の家では体重計はあり(猫の体重を計っていますが)、簡単に測定できますが、身長は計ったことがありませんので、そういった計測でもしてみようかと思っています。

ゴカイがヒトの代替血液に貢献?

2017-08-25 10:34:11 | 自然
釣り餌として昔から使用されているゴカイの血液に、たぐいまれな酸素運搬能力があることが分かったようです。

うまく活用できれば人間の血液の代替物として、人命を救ったり手術後の回復を早めたり、また移植患者の役に立つ可能性があるといいます。フランス西部の海岸線にある養魚場の生物学者は、ゴカイのヘモグロビンはヒトのヘモグロビンの40倍の酸素を肺から各組織に運ぶことができると語っています。

ゴカイは少し前に非常に優れた再生能力があることが分かり話題になりました、通常はトカゲのしっぽなどを除いて、再生する組織はありません。しかしゴカイは尻尾が切断されても、その切断部位に増殖細胞が集まり新たな体節ができることが分かりました。この再生能力はほぼ無限であり、何かの利用ができないかを探索したようです。

今回はその血液に注目したわけですが、医療の世界がゴカイに関心を持ったのは2003年と言われています。このころ欧州では狂牛病が大流行し、世界中でHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が蔓延したことで、血液の供給に影響が出端また年のようです。

動物のヘモグロビンをヒトに代用する場合の問題点は、アレルギー反応を引き起こし、腎臓を損傷する恐れがあることのようです。しかしゴカイの場合は、ヘモグロビンは血中に溶けて存在し、ヒトの様に赤血球に含まれているわけではありません。つまり血液型は問題とならないわけですし、その成分はヒトのヘモグロビンとほぼ同じになっています。

2006年には大掛かりな研究が行われ、ゴカイの可能性を実証しようとしました。酸素を豊富に含んだゴカイの血液が人体に安全なことが証明されれば、敗血性ショックに対処できるし、移植用の臓器の保存にも役立ちます。

2015年、この代用血液の臨床試験が始まりました。2016年にはゴカイのヘモグロビンがフランス西部の病院でヒトの腎移植10例に使用されました。現在フランス全土で60人の患者がこの臨床試験に参加しています。

ゴカイのヘモグロビンの秘密は、波打ち際の砂の中にもぐる等極限環境でも生き延びることができる能力にあるようです。ゴカイは体長25センチにまで成長し、体の側面にはえらが複数ついています。満潮時に海の底に沈んでいる間に多量の酸素を蓄え、干潮で水から出ても8時間以上も生き延びることができます。

ゴカイのヘモグロビンの潜在力に研究者は沸いており、ゴカイから抽出した細胞外ヘモグロビンの特性は、移植した皮膚の保護や骨再生の促進に役だつだけでなく、万能血液の誕生につながる可能性があるとしています。

ゴカイは見た目が悪いし、その抽出物というとやや気持ち悪い気もしますが、代替血液として利用される日が来るのかもしれません。

学生時代の友人との久しぶりの再会

2017-08-24 10:40:26 | 日記
先日大学時代の友人で、最も気が合うと感じていたのと本当に久しぶりに会いました。

二人で前はいつ会ったかを考えた結果、ほぼ20年ぶりという結論が出ました。彼とは年賀状の交換などはしており、毎年たまには会いたいなどと書いていたのですが、彼は比較的よくやっている同窓会などにも出てこず、そのままになっていました。

そのあまりマメでもなく積極的に動く方でもないM君からメールが来たのです。私も喜んで合う場所の設定や日時を決めました。結局2人の家の中間的なところにしましたが、私もあまり居酒屋などよく分からず、結局彼から名前が出たKシティというビアレストランにしました。

互いに年を取りましたので、合ってすぐわかるかということで目印などメールで連絡しておきました。4時半というやたら早い時間でしたが、少し前に行く予定が電車が遅れ5分前ぐらいに着きましたが、すぐM君も来て双方問題なく見つけることができました。

こういう時面白いのは、合ってすぐ大学時代の感覚に戻れることです。その場で少し立ち話をしましたが、歳は取っているものの、大学時代とほとんど変わっていませんでした。そのままKシティに向かいましたが、途中喫煙所があったので、彼はやめていましたが一服しながら禁煙した時期や動機など聞いてみましたが、あまり理由もなく止めたようです。

ビールを飲みながらまず自分の健康の話になりました。彼も取り立てていう程の病気になることもなく、70歳まで勤務したようです。この後家族の話になりましたが、M君のところは長男は結婚して孫もできたようですが、その下の長女は芸術を目指してアルバイトのようなことをやっているようでした。

このように色々な情報交換や近況報告から色々な話に発展していきました。ところがこの店は時間制限があり、2時間で終わりということでビール2杯で出されてしまいました。そこを出たところにコーヒーショップがあり、彼がコーヒーでも飲もうということでそこに入りました。

そこで車の話などで盛り上がってきたとき、ひどい雨が降ってきました。雷もひどくその内外が白くて見えなくなるほどの雨脚となりました。いわゆる集中豪雨の様でしたので、若干電車は気になりましたが、そのまま話を続けました。

彼も長年研究者でしたので、自然の話など種は尽きず、特に昔の仕事がらみの話になると彼も力を入れて話していました。そのうち雨も止んだようなので、時計を見ると何と9時を回っていました。この店で3時間も粘ったことになり、ややお腹もすいたので近くのラーメン屋でラーメンとビールを飲んで別れました。

こういった友人とは頻繁に合っても良いのかもしれません。


体脂肪が減少し骨密度が上がる新肥満治療

2017-08-23 10:42:04 | 健康・医療
体内で分泌されるある種の生殖ホルモンに対する抗体療法が、体脂肪の大幅な現象と骨量の増加を促すことが米国の研究チームによって発見されました。

この研究はあくまでマウスを対象にした実験ですが、その効果があまりにも劇的であったため、研究チームはこれを人間に応用する取り組みを始めているようです。もし成功すれば従来とは全く異なる肥満治療につながると期待されています。

研究を行ったのは、アメリカマウントサイナイ医科大学の研究チームで、脳下垂体から分泌される「卵胞刺激ホルモン(FSH)」に着目しました。これは主に女性の生殖ホルモンですが、男性でも分泌されているようです。

以前から閉経した女性ではこのFSHの分泌量が増加することは知られていました。また同じ時期から、女性の(特にお腹のあたりの)脂肪量が増加し、骨量が減少し始めることも一般に知られていました。また不妊治療の領域では、このFSHの低下が体重減少性無月経となりやすいことも分かっていたようです。ただこういった現象とFSHとの相関関係はこれまで証明されていません。

そこで研究チームはこのFSHを抑制する抗体をマウスに投与したところ、骨髄の健全化と同時に、体脂肪の大幅な現象や骨量の増加が確認されました。その効果があまりにも劇的であったため、研究チームはアメリカメイン医学研究所に追試実験を要請しました。

これはかなり珍しいことで、通常自分たちで再現性の実験をして確認できれば文献などに発表するという流れになり、それを読んで興味を持ったグループが追試をするということになります。それを論文発表前に他の研究所に依頼するということは、よほど劇的な効果だったのかもしれません。

この記事では具体的な数値は出ていませんので、どんな現象が起きたのかよく分かりませんが、驚くような結果だと思われます。そこから2年半の歳月をかけ同様の実験を実施したところ、彼らもこの研究チームと全く同じ結果、つまり「マウスの脂肪の大幅減少と骨量の増加」という実験結果が出たとしています。

さらにこの抗体療法を受けたマウスは、酸素消費量や身体活動が増加することも確認され、ある種の若返り現象を見せたようです。これまでの肥満治療は人間の食欲を減退させたり、栄養の吸収を阻害するといった方法で、効果に限界があるだけでなく副作用も生じていました。

今回のホルモン抑制療法は全く新しいアプローチであり、人間での治験が期待されるところです。私の感じではこういった生殖ホルモンを抑えると、特に女性には副作用が出そうな気もしますが、新しい発見であることは確かなようです。


ウエスタン&サザンオープンテニス決着

2017-08-22 10:43:27 | テニス
アメリカシンシナティで開催されているマスターズであるウエスタン&サザンオープン(ATP1000)がディミトロフの優勝で決着しました。

前回46位の杉田が頑張り、ベスト16に入ったところまで書きました。3回戦はカチャノフという32位のロシアの選手と当りましたが、1セットはブレーク合戦のようになり、結局タイブレークとなりました。ところが急に杉田のストロークが入らなくなり1ポイントも取れず落としてしまいました。

杉田もここまでかと思っていましたが、2セットからサーブやストロークも見違えるほど良くなり、6-3で簡単にとったのです。3セットもこの流れが続き、早めのリードをしっかり守り、6-3と逆転勝利しベスト8に入ったのです。

準々決勝は11位で今大会第7シードのディミトロフとの対戦となりました。ディミトロフは26歳でいわゆる錦織世代(チリッチ、ラオニッチ)として期待されていましたが、一昨年調子を落としあまり勝つことができず28位まで落ちていました。

それが昨年末から良い成績を残すようになり、今シーズンは小さな大会ですが2回優勝し、トップ10に近づいてきた上り調子の選手です。さすがに杉田もこの選手には歯が立たず、2-6、1-6と完敗してしまいました。杉田が連戦で疲れたということもあったようですが、まだトップ10とはやや差があるようです。

この大会の決勝はこのディミトロフと準々決勝でナダルを破ったオーストラリアの22歳、悪童キリオスとの戦いになりました。

ナダルはややかわいそうなところがあったのですが、3回戦が雨で順延になってしまいました。そのため昼に3回戦を戦い夜準々決勝と1日2回試合をすることになったのです。キリオスも同じ条件でしたが、やはり31歳と22歳では体力差が出てしまったのかストレート負けとなりました。

決勝は次世代と若手の対決となったのですが、スコア以上の接戦でした。しかしディミトロフがバックのショットのうまさがやや勝っていました。ベビーフェデラーと言われるように、きれいな片手バックですが、強打とスライスをうまく使い分け、キリオスのミスを誘ったようです。

1セットはキリオスのミスをうまくつきリードすると、安定したショットでこのリードを守り6-3でディミトロフになりました。2セットは互いに譲らず5-5まで行きましたが、次のサービスゲームでキリオスが突然乱れたのです。何と3本続けてダブルフォルトというミスを犯し、このゲームを取られ、そのまま7-5でディミトロフの初優勝となりました。

来週には最後のグランドスラムである全米オープンが始まりますが、残念ながら錦織は右手首の負傷で欠場となっています。杉田がどこまで頑張れるか、世代交代が進むのか注目していきたいと思っています。