喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

縁結び ★

2010-03-28 | ブログ
 縁結びのすばらしさを感じています。

 かつて私はリーダーシップをとることにすごく魅力を感じていました。
したがってそれは、家庭・職場・仲間・仕事など多くの場面で実行していったことです。

 ところが、転機が訪れたのは、
平成17年~19年まで勤めた「国立大洲青年の家」でした。
 ここは、青少年はもちろん幼児からお年寄りまでの生涯教育施設として、地域教育拠点施設としてなくてはならない施設であると感じました。
 
 ここでコーディネーター(いわゆる縁結び)のむずかしさと魅力に出会ったのです。
全体を見ながら、場面やその人に応じた関わりをもっていく。
うまくいくと、みなさんの満足げな何とも言えないすてきな顔を見ることができるのです。

 この「喜久家プロジェクト」自体もまさにそんな取組ですし、
ブログにおいても「人と人をつなぐ縁結び」のようなものにしたいな、と思っています。 
 先ほど書いたブログにコメントがありました。
大好きな仲間の田村菓子舗三代目よっくんからです。
読んでみると、その考え方のすばらしさに感激。
コメントとしてしまっておくにはもったいないと考え、紹介します。


『久保さん、うれしいですね~。私からも何かを感じていただいて。

そして、視点を変える(ないものねだりでなく、あるもの探し)
ということはすごく大切で無限の可能性を広げると私は思っています。

 田舎に帰ったとき、歯が痛くて歯医者さん巡りをしたことがあって、
歯医者さんには「仕事をやめたら、痛みなくなるよ」と言われ、
自分で気づかぬうちにストレスがたまってたんやなと思いました。
 それから、ある人との出会いがあり、視点が変わりました。
積極的に地域の活動、まちおこしに関わるようになりました。
 それから、何年も悩み、失敗し行動を重ね、自分の居場所を見つけましたし、
自分が故郷に貢献するということは、お菓子を通して地域の情報・文化、地域でがんばってる人を紹介・発信することだというひとつの答えを得ました。

 私達のうまれた佐田岬はたくさんの良いものをもっています。
私はこの半島にたくさんの宝があると思っているので、今度は何を使って情報発信しようか?
みんなに何を伝えようかと毎日ワクワクしています。
ワクワクって大事です。楽しいから続くのです。やり続けるから楽しくなるのです。

 一番大切なのは想いです。自分の故郷が好きだから、どんどん知ろうと思います。
好きな子ができたら情報収集するのと一緒ですね(笑)
あの子のこともっと知りたいと思いますよね。
近くにいたいって思いますよね。いいところ、みんなに知ってもらいたいと思いますよね。
 私の故郷への思いはそんな感じです。

 ただ、好きだから・・・・
 自分の育った故郷だから・・・

 やはりインプットしたらアウトプットする。
そして思考は形づけられていくと思います。
自分が得た学びや気づきはそれを必要としている人にあげれたらいいなあと思います。

 謙虚な姿勢、学ぶ心、とても大切です。
頭をたれて教えをこう。
高飛車な人間に教えてあげよう、助けてあげようなんて人いないはずです。

 私もいろんな出会いによって生かされている、ありがたいなあと感じます。
喜久家プロジェクトの皆さんとの出会いも大切なご縁です。
 恭平くんや久保さん達との出会いで自分も学ぶことがあり、元気をもらったりとありがたいです。
そうして、いままで接点がなかった地元の人達とも深く関わることができるようになり感謝しています。
プロジェクトをたちあげたおさむ先生、洋海くんに感謝しています。

 私の好きな言葉は
「人は石垣 人は城」
 戦国時代、みんながきそって堅固な山城を作る中、
甲斐国の戦国大名、武田信玄は平地に館をこしらえたのみです。
それは、彼自身の中に人は堅固な石垣や城に勝るんだよという考えがあったからです。

 人は宝、人の可能性は無限大です。
小さな波がやがて大きなうねりを生むように、ワクワクできるような取り組みをしたいと思います。

 子供達から、あんな大人になりたいとおもわれるような大人を目指して・・・


 いかがでしたか?
30歳過ぎの若者ですよ。
本当、ビックリします。
やはり時代を切り拓いていくのは、若者たちですね。
ならば、私たちはどうするか?

 今夜の「龍馬伝」
龍馬は、ついに土佐を脱藩し、歴史の表舞台へと出て行きます。
もちろん、それを龍馬は知るよしもなく。

                         岬人(はなんちゅう)
 

すてきなお便り ☆

2010-03-28 | 喜久家の情報
 すてきなお便りをいただきました。

 愛媛大学教育学部の久保さんからです。
久保さんとの出会いは、昨年の夏。
喜久家で「田舎に泊まろう」企画をしたときの中高生のリーダーでした。
今年1月下旬、柑橘の作業にも中高生のリーダーとして来てくれました。
そして3月には、喜久家国際ワークキャンプに友だち2人と一緒に途中参加してくれたのです。
 
 その体験をふり返って次のようなお便りを送っていただきました。

 『夏から大変お世話になりました。
みなチャレで伊方を知ってから、たくさん貴重な経験をさせて頂くことができて、本当に本当に良かったなと思っています。

 ワークキャンプの4日間はすごく濃くて、貴重な経験ができました。
 農家の方からは、平礒の暮らしや人々の関わり、ご自身の人生、仕事への思い、子どもへの思いなど、じっくりお聞きすることができました。
私がこれからどう生きていくのか、すごく考えさせられました。
どこにどんな思いで住んで、何を考えて生きていくのか、今まで深く考えていませんでした。

 ワークキャンプの仲間からも、たくさん刺激を受けました。
あたたかい気配りをしてくれたり、メンバー一人一人をよく見ていたり、集団で生活する中で自分がどうすれば貢献できるのか考えて行動していたり、自分の考えや思い・経験を自分の言葉で語れたり・・・
 
 驚きの連続だったし、見習いたいなと思いました。
自分も、もっと考えよう、もっと悩もう、大人になろうと思いました。
たった4日しか一緒にいなかったのに、すごく深い話もできました。
私のことを見てくれていて、私の課題を教えてくれたり、新しい考え方を教えてくれたりしました。
自分を磨こうと思ったし、真剣に考えようと思いました。

 ワークキャンプには4日だけの参加にも関わらず、メンバーは受け入れてくれて、仲間に入れてくれました。
小さなこたつに11人で囲んで、夜までいろんな話をしました。
本当に本当に幸せでした。
喜久家はあたたかかったです。
こんなに仲良くなれて、かっこいいと尊敬できて、また会いたいと心から思えて、ずーっと連絡を取ろうと思える仲間に出会えて、とてもとても嬉しいです。
すごく大事にしたい出会いです。

 最後のフェアウェルパーティーに来るときに、田村さん(田村菓子舗の三代目)に松山から車に乗せて頂きました。
そのときに、車の中で2時間、田村さんとお話することができました。
地元で生産されているものを使ったお菓子作りをされている田村さんの思いや、実習に来る子ども達への思い、地元への思いをお聞きすることができました。

 自分の目標や思いを熱く語って下さって、すごくかっこよかったです。
熱く語れるだけの思いを持って、お仕事されているのを知って、こんな風に生き生きキラキラお仕事できたらいいなと思いました。
 田村さんにお会いする前に、デコポンろーるを頂いたとき、本当においしくて嬉しくて幸せだったのですが、お菓子に込められた思いを聞いてもっと好きになりました。

 今回、参加して、どんな教員になりたいのか、何を伝えていけばいいのか、どんな人間になろうか、頭の中をぐるぐるしています。
多くの方から、心にたくさんプレゼントをもらいました。
心の中に、いろんな思いが入ったけれど、さてこれからどうしようと考えています。
ワークキャンプで素晴らしい方々に出会うことができたことだけで、すごいことをした気分にならないで、この経験を活かせるようにします。

 こんな素敵な経験をさせて頂いて、本当にありがとうございました。
 三崎の星は本当にきれいでした。今も忘れられないです。』

 いかがですか?久保さんの想い。
 「すばらしいのは、こんな体験に感動する彼女の心がすばらしい」
と思いました。
 そして田舎には、そんな感動をおこさせる人やモノがいっぱいあるのです。

 みなさん、「田舎に泊まりましょう!」

 喜久家では、多くの人の受け入れを行っています。
ワンコインで。
お気軽にどうぞ。

                           岬人


小さな草葉の一粒の露 ☆

2010-03-28 | ブログ
 「すてきな情報は、発信するところに集まる」
これは、尊敬する双海町の若松進一さんの教えです。

 文章を書くのが苦手な私ですが、発信すること(out put)を大切にしたいと思い、
ブログを書き始めて1ヶ月が過ぎました。
 
 この1ヶ月間で少しずつ変化が見られてきました。
それは、あたたかい書きこみが増えてきたこと。
閲覧数・訪問者数が増えてきたこと。
 
 先週3月26日(金)には、過去最高記録更新。
426件の閲覧数と156件の訪問者数。
先週1週間でも、2466件の閲覧数と879件の訪問者数。
本当にありがたいことです。

 書きたいことは、毎日たくさんあります。
それはきっと感性が少しずつ豊かになってきたからかもしれません。

「都会にくらべて田舎には、何にもない」
という以前の考え方から
「田舎にしかないものは、たくさんある」といった心の変化でしょう。

 今日の1枚の写真から、 
インドの詩人タゴールの言葉を思いうかべます。

 『私は世界をめぐった。
あらゆる土地、あらゆる国を訪ねた。
山も海も川もめぐった。
 
 だが私は忘れていた。
私の家のすぐ外の小さな草の葉に一粒の露が宿って、
そこに全宇宙が映し出されているのを…。』

 いかがですか?
 大切なのは、どのように感じるかという自分の心ではないでしょうか。
 
 この「喜久家プロジェクト」におこしいただいたみなさんに、
心から感謝しています。

                    岬人