kimitsuku独り言

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ユル・ブリンナー 思い出の映画三本

2010年10月10日 | 日記
             
 ユル・ブリンナーを覚えていますか。ロシア生まれのフランス育ち、
後にアメリカへ渡り、舞台や映画で活躍した演劇人でした。
鋭い眼光と男性的な風貌そしてスキンヘッドが特徴で、一度観たら
忘れられない強烈な存在感がありましたねぇ
            
 私が初めて観たブリンナーの映画は『王様と私』。元々は1951年
ニューヨークの舞台で公演していたミュージカルだったが、好評の為
1956年に映画化されたそう。
ブリンナーは1951年の初演から4521回、舞台でこの王様を演じたとか。
封建的だったシャム王が次第に軟化し、『シャル・ウイ・ダンス』を
踊り出すシーンが傑作でした。ブリンナーは、この役でアカデミー賞を
獲得したのですから、本当に当たり役だったのでしょう。
共演のデボラ・カーも美しく気品があり、素敵なミュージカル映画でした。
     
 同じ1956年製作の『追想 …原題ANASTASIA』も、記憶に残る映画。
ロシア・ロマノフ王朝の王女アナスタシアの遺産を狙う元ロシア将校が
記憶喪失の女性をアナスタシアに仕立てるストーリーです。
ロシア将校をブリンナー、記憶を失った女性をイングリッド・バーグマン。
この映画で、バーグマンは二度目のアカデミー主演女優賞を得ました。
ブリンナーとバーグマン、油の乗り切った魅力的な二人の共演で話題を
呼んだアメリカ映画でした。ブリンナーのロシア将校、良かったわぁ…
     
 三本目は1960年製作の『荒野の七人』。つい先日も書いたけれど、
これまた絶対に外せないブリンナーの魅力全開映画でした。
実にかっこいいガンマンのボスを、貫禄充分に演じていました。
痺れる男…とは、ユル・ブリンナーのこと
そんな男の中の男ブリンナーが、肺癌の為65歳で亡くなったのは
1985年10月10日。老醜を晒さずに消えてしまったのは、如何にも
彼らしい美学…と思うことにしましょう。
 
コメント
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