kimitsuku独り言

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ひとりブツブツ独り言

『現代木彫の潮流』展を鑑賞

2010年10月06日 | 日記
        
 街路樹のナナカマドが赤く色付き、札幌は秋本番を迎えました。
今夏の猛暑に心身ともバテ気味だったけれど、今日は気分一新
北海道近代美術館で、芸術の秋を楽しんで来ました。
『現代木彫の潮流』…創造と回帰…と、サブタイトルにある通り
木という古くから人々に親しまれた素材を、芸術の高みにまで
到達させた展示作品の数々。
暫らく振りに本格的な現代アートに触れて、素朴な感動と些かの
疲労を頂きました。
この疲れは、非日常的空間へ紛れ込んでしまった戸惑いでしょうか。
抽象、象徴、具象にジャンル分けされた作品は、どれも作者の想いが
伝わる力作で、元々が木であることを忘れてしまうほどです。
          
 大小さまざまな展示品の中で最も私が感銘を受けたのは、“kasa”と
名付けられた作品。写真ではよく分からないが、直径1,8mの傘状の
表面に小さな木片を差し込んだ造作。“kasa”とは“家”を表現するそう。
製作者・大平實さんの遊び心も感じながら、楽しく鑑賞いたしました。 
また、木彫り民芸品は北海道初め各地の観光地でお馴染みだけれど、
『木彫』芸術分野で精進している人が多いことにも、感心しました。
 先頃の『ローマ遺産』展の賑わいに比べ、閑散とした会場の様子には
少し寂しさを感じつつも、満ち足りた現代アート鑑賞のひと時でした。
コメント
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