kimitsuku独り言

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クロアチア 美の巡礼

2010年10月30日 | 日記
                
 今夜10時から放送されたBSフジ『美の巡礼』第2弾は、クロアチア編だった。
建築・工芸・美術などに見る歴史的な文明交流、現代の人々の暮らしに生きる
伝統美を取材した番組。第1回のハンガリー編に続き、今回はクロアチア編。
クロアチアは古くから東西文明のクロスポイントであり、古代はギリシャ・ローマ、
近世では、オーストリアやヴェネツィアの影響を受けて発展してきた歴史がある。
 アドリア海に面するスプリトは、ローマ皇帝が引退後に別荘を構えた街。
広大な宮殿遺跡の跡には新しい街が出来て、現在は数百人が住んでいるそう。
        
 ヴェネツィアに近いイストラ半島ポレチェにも、素晴らしい歴史遺産があった。
6世紀に建造されたエウフラシウス大聖堂は、ビザンチン様式の教会で聖母子の
モザイク画で知られている。トルコのアヤソフィアにも匹敵する見事なモザイク工芸。
煌びやかな民族衣装や装身具、豪華な金銀細工、繊細なレースや刺繍の手工芸品。
古代文明の交流を証明する、貴重な世界文化遺産であった。
           
 最近クロアチアは日本でも旅行先として人気が高い。私は今夏6月下旬に訪れたが
友人たちに政治情勢や治安について質問を受けた。ユーゴスラビア崩壊時の内乱や
政情不安が記憶に残っているのだろう。しかし現在のクロアチアは、完全に落ち着いて
観光に力を入れている。文化遺産も数多く、ザグレブなど内陸部には、オーストリアや
ハンガリーの、アドリア海の街々には対岸イタリアの影響が強いように見受けられた。
写真マルコ教会の屋根モザイクは、ハンガリー建築に良く見られるジョルナイのモザイク。
        
 番組BGMに流れていた男性アカペラコーラス・クラパは、愛や人生、自然などを歌い
絆を確かめ合う民族音楽。歌声が石灰石の壁に反響して,豊かな海のうねりを思わせた。
 今夜の番組『美の巡礼』を見て、今度は単なる観光旅行に終わらず、ポイントを絞って
再びクロアチアを探訪してみたい…そんな想いを深くした。
コメント
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