kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

アンチ認知症予備軍

2010年10月18日 | 日記
          
 今日の新聞報道で、愛知県の高齢者施設で殺人があったことを知った。
認知症を患う77歳男性が、同室の93歳の頭を壁に打ち付けて…。
施設の管理責任が問われるのは当然だろうが、認知障害を持つ高齢者の
行動を予見し、対応することは簡単なことでは無い。
落ち着いていると思っても、何かの切っ掛けで多動や暴力や徘徊などの
問題行動を誘発することが多い。それらの原因になるのは、他の高齢者や
職員や家族の言動であったり、身体的な不快感であったり、不眠や不安で
気持ちがイライラする場合だったり、様々な組み合わせがある。
側に居る者が常に状態を観察し把握しておく必要があるのだが、現実には
なかなか難しいことがある。
 認知症の高齢者は安心で快適な環境では落ち着いており、特に問題になる
行動は起こさないと言われるが、何が切っ掛けになるか分からないのも事実。 
今回の事件?事故も予測できなかったのか。何らかの兆候は無かったのか?
被害者も加害者も、そして施設の関係者も気の毒に思えてならない。
         
 私が勤務していた頃、こんなことがあった。矢張り認知症を持つ男性だったが
冬の夜中に居室の窓から脱走して行方不明になった。幸い雪に足跡が残っており
間もなく見つけ出すことが出来たが、もし発見が遅れていたら…と、ぞっとした。
勿論ご本人に脱走の理由を訪ねても分からなかったが、どうやら日中に同室者と
小さなイザコザがあったようで、逃げないと殺されると思ったらしい。
思うに日中の自分の振る舞いが気になり、被害妄想を起こしたのだろう。
なぁに、同室の男性は高イビキで眠っていたのだが…。
 誰もがボケたくないと思っているが、日々記憶力は衰えるワ忘却力は増すやらで
自分も認知症予備軍かと、恐れ慄いているのではないか。
老いると元気な頃のパーソナリティが拡大する傾向にあると聞く。今から我を張らず
素直な可愛いジーチャンバーチャンにならなくちゃ…、精々心掛けることにしよう。
コメント
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