4月10日（歌姫さんとのドライブと認知症）

昨日のデイ帰宅送迎は歌姫さん運転の軽自動車に、車イスの私と歩ける認知症のＴ（女性）さん二人だった。
私の家はＴさんの家と同方向・半分以下の近距離だけど、昨日は順番を逆にして、先にＴさんを送り届けた。
Ｔさんは気に入らないことがあると、血相を変えて叩いたり髪を引っ張るなどの暴力をふるう人で、
『よくデイで受け入れを承諾したなあ』と思うような、問題行動が多くて目を離せない利用者だった。
自画自賛かも知れないけど、おそらく私の２０倍くらいはスタッフさんの手がかかっているのでは？
案の定、帰りの車（助手席）に乗せる時も、歌姫さんを般若の血相で叩いたりかかったりしていた。
無抵抗かつ暴力から必死に避けようとする歌姫さんを見て、こりゃ大変だろうなあと思っていたら、
歌姫さんが『八兵衛さん、少しドライブして、先にＴさんを送って良い？』と聞いてきたので、快くＯＫしたのだった。
Ｔさんの家に着いてＴさんを車から降ろす時も、乗せる時と同様に大変だった。
私が理不尽な暴力に強い義憤を覚えたくらいだから、プロとはいえ対応するスタッフさんは相当のストレスになると思うなあ~

私が快くＯＫした理由：
　①以前帰宅時に私が先に降りて、玄関先で娘とヤングママさんがちょっと立ち話したら、
　　　不穏になったＴさんが助手席の窓ガラスをバンバン叩いて、大きな音をたてていたことを思い出した。
　②歌姫さんはＴさんの送迎は昨日が初めてで、私が先に降りて、またＴさんが不穏になり、
　　　運転中に万一暴れることがあったら一大事だし、
　　　最近の私の身体のこなしなら、万一の時は車イスから前席に飛びついて羽交い絞めにする自信があった。
　③それに、何が起きても同乗者（私）の目（目撃）があったほうが良いし、
　④この際は、歌姫さんとのドライブデート気分も秘かに楽しめるし、、、
などと、不埒なこともつらつら考え快諾したのだった。

デイ・スタッフさんもいろいろな事例研修などして応対しているだろうけど、つくづく大変だよなあと思った。

　参考）娘が以前に勤めていた病院の看護の関係で、こんなことを言っていたことがあった。
　　　　　　歩ける認知症患者は、徘徊するから家族にとっても看護師にとっても大変。
　　　　　　経験的に認知症患者が不穏になるのは、夕方から暗くなっての時間帯が多い。
　　　　　　その点歩けない認知症患者なら、良くても車イスだから不穏になっても徘徊できないし、
　　　　　　暴力だってある程度知れているから、歩ける認知症患者に比べるとずいぶん楽。
　　　　　　昨日の歌姫さんの大変さを見ていたら、思わずこんなことを思い出した。

　魅せられて
　　　この歌も、歌姫さんのおはこ