この「アスリープ」という曲を知ったのは、スミスが1987年解散した後のことだった。
1991年- 大阪に居た自分に、ハブ噛み師匠が定期的にカセットテープを送ってくれた。
そのカセットテープの中の1曲だった。
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「夜想曲」を思わせる、この静かな曲をよく夜になると聴く。
窓を開けたカーテンが風に揺らぎ、蒼白い光があたりをほのかに染めている。
荒野の夜の風の音に始まり、延々と奏でられるかのようなピアノと繰り返されるせりふ。
そして、最後に、赤子の時ゆりかごの上で回っていたであろうオモチャの音。
モリッシーらしい皮肉と怨念が充満する眠りへ送る歌。
ボクに「眠れよ眠れ」と歌いたまえ
ボクに「眠れよ眠れ」と歌いたまえ
ボクはくたくたに疲れて「ベッドに行きたい」んだ
ボクに「眠れよ眠れ」と歌いたまえ
ボクに「眠れよ眠れ」と歌いたまえ
そして、ボクを独りにさせてくれ
朝、起こそうとなんかしないでくれ
だって、ボクは死んでいこうとしているんだから
ボクのために気を悪くしないでくれ
キミに知ってほしいことは
ボクの心という独居房の深海
僕は本当に行きたいんだ
ボクに「眠れよ眠れ」と歌いたまえ
ボクに「眠れよ眠れ」と歌いたまえ
ボクは目覚めなんか、もう望んでいないんだから
ボクに歌いたまえ
ボクに歌いたまえ
ボクは目覚めなんか、もう望んでいないんだから
ボクのために気を悪くしないでくれ
キミに知ってほしいことは
ボクの心という独居房の深海
僕は本当に行きたいんだ
「そこ」には、別の世界がある
「そこ」には、より良い世界がある
死の先に素晴らしい世界が待っている
ボクは本当に行きたいんだ
サヨナラ
バイバイ
サヨナラ・・・