
ハワード・ジョーンズを観に行った9月上旬。
その夜から、あっという間に一ヶ月が経ってしまった。
その夜の写真をめくる。
ヒタヒタと沁み込んだ闇の感触。それを想い出す。


ミッドタウン周辺は毎月用事があって歩くが、こんな夜遅くまで居ることがない。
六本木、赤坂、乃木坂、青山・・・。
夜は昼とは全く違う世界が開いている。

もう今の自分はお酒を呑むこともない。
でも腹が減ったので、この夜 何か食べて帰ろうと思ってうろうろした。
しかし、歩いても歩いても呑み屋以外の食事処はどこも店じまい。。。
しくじった!
孤独のグルメの五郎さんみたいに、一人 呑み屋に入って夕ご飯を食べる覚悟、それが自分にはない。


ひさびさに歩くひとけない道。
最近ごたごた世間をにぎわしている、Jの本社がある通り。
ふだん通るこの道も、この夜は虫の音が聞こえるほどにひっそりしていた。

かつて奴隷のように働いていた頃は、夜遅くまで外に居るのは普通だったが、
今では夜を歩くことはほとんどない。
朝から夜中まで働いた、あの“ほとんどビョーキ”な日々もすっかり遠くなった。
さらば社畜生活、さらば社畜社会、さらば社畜化した同僚たち。。。
■Howard Jones「The One To Love You」2019■