
ジョニ・ミッチェルと夏は決して結び付かない。
むしろ、秋、冬、春と密接につながっている。
・・・という言い方も、実は違って、ただ単に近年の夏が、過去あったはずの夏ではなくなっている、せいかもしれない。
アルバムタイトルに「サマー」が付くもの・・・と、今日取り出した「THE HISSING OF SUMMER LAWNS(夏草の誘い)」。
それをCDから取り込んだi-tunesで聴いていた。
ジョニ・ミッチェルの作品はどれもが名盤だが、この作品はCDで持っていながら、積んだままロクに聴いていなかった。
プレゼントされたものだったからでもあるが、なんてもったいないこと。。。
一曲目冒頭から落ち着いた安定感ある、ジョニ・ミッチェルの音世界が広がっていった。
二曲目「ザ・ジャングル・ライン」は、80年代初めに衝撃受けた「ブルンディ・ブラック」と同じ、アフリカ現地のリズムがバックに使われている。
色んな要素が混じり合うのに、風みたいにスラスラと聴けてしまう。
ジョニ・ミッチェルの作品はどれを聴いても、そんな具合。
言語や論理や体裁とは無縁。稚拙な言い方だが、音楽的音楽とでも言おうか。。。
■Joni Mitchell 「The Hissing of Summer Lawns」'75■
渋谷陽一さんがジョニ・ミッチェルのファンであるのは知っているが、同様にプリンスのファンである。
しかし、そのプリンスがジョニ・ミッチェルの熱烈なファンであり、特にこの作品を愛したことを、今日初めて知って唸った。
ジョニのアルバムの中でも、この作品は異質だと思います。和太鼓のリズムがある曲は秀逸。なんでもパクる佐野元春がこのアルバムタイトルの和訳を吸い上げているのが滑稽でした。
僕はジョニといえばジャコとなってしまいます。
ジャコときいて、共演「Talk To Me」を初めて聴いた夜を想い出します。それは、David Sylvianをゲストに迎えたサウンドストリート1曲目でした。。。これも何度かお話しした想い出ですが。。。
サブスクですか・・・時代はそうなのですが、未だ未練あってレコードやカセットやCDに囲まれながら過ごしています。そろそろ何とかしないといけないな。。。
ジョニ・ミッチェル。
今夜は「夏草」じゃなくって、季節柄「Night Ride Home」をかけています。
タイトル曲「Night Ride Home」、それに「Come In From The Cold」それに続く「Nothing Can Be Done」の曲としての美しさがまぶしくて、ついじんわり目がウルウルしてしまいます。
そんな音楽夜話を、またひさびさにしたいですね。