元イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の坂本龍一(55)、高橋幸宏(55)、細野晴臣(59)が、イラストレーターのリリー・フランキーさん(43)と初対談した。NHKプレミアム10「YMOからHASへ~高橋幸宏+坂本龍一+細野晴臣 音楽の旅」(7月6日・後10時)で実現したもので、坂本が1993年の「再生」(再結成)について「はめられた」と振り返り、「YMOの時は生意気だった」と、本音トークを展開している。

YMOの歴史をひもとく対談は、93年の「再生」の話題から始まった。
78年に結成後、海外ツアーも行ったほどテクノポップブームを全世界に巻き起こしたが、83年に「散開」という形で解散。10年間の沈黙を破る「再生」プロジェクトに坂本は「再生の時は、はめられたね。外からやらされた感じ」と苦笑い。細野も「無理があったよ」と言い、高橋は「『伝説だ』みたいに大げさなこと言われて、あんまり会ったことない人が現れていろんなこと言うし。プロジェクトがどんどん大きくなって、嫌になって『もういい』って感じだった」と、本意ではなかったことを明かした。
その後、YMOとして活動することはなかったが、3人の音楽を通じた交流は続いた。今年の5月19日には「HAS(Human Audio Sponge)」としてスペシャルライブを開催。YMOファンで、3人とも親交があるリリーさんが、HASのチャリティーTシャツをデザインしたこともきっかけとなり、対談が実現した。
リリーさんが「細野さんの家でおにぎりを食べながら、結成の話をしたんですよね」と知識を披露すると、高橋は「ミカンもあったよね」と30年前を懐かしんだ。坂本は「ソロも忙しかったので、最初はバイト気分だった。でも、2枚目のアルバムが売れたころから、道で『あ、坂本だ』とか言われてプレッシャーを感じて、本業と思わざるを得なかった」と振り返った。
高橋が「いくつ(何歳)くらいの自分が一番嫌いか」と切り出すと、坂本は迷わず「YMOやってたころが一番嫌い。生意気だった」と…。「あのころの自分がいたら殴ってる?」と聞く高橋に、「もうチョーパン(頭突き)でしょ」と笑わせた。
また、年齢を重ねたことで「(メンバーと)顔合わせないように、日にちをずらしてスタジオに行ったころもあった。でも、確執とかそういうの忘れちゃった。笑い話になっちゃうんですよね」としみじみ。細野も「物忘れがひどくなってきたのがいい。自分が何をしたいかとか、こだわらなくなる」と前向きだ。
今後について、リリーさんが「それぞれソロに戻るのか」と尋ねると、「それが基本」と細野。坂本は「(曲を)思いついたら2人にサウンドファイルを送ったりして。手紙みたいなもんですよ」と話した。
***
「再生」が失敗だった、とさかんに坂本龍一は過去から言っていたし、細野さんも「無理やりやらされた」とは言っていた。
ただ、それにしても「テクノドン」は名盤だと思う。
正直、素晴らしいレベルのアルバムだと思う。
しかし、こうして、再度、3人が自然な形で「邂逅」できたことは、実に深い。
深すぎる。
この後も、この自然な流れで、3人が、また新しい音をつむぎ出すことに、こちらも「自然」に、期待している。
■ヒューマン・オーディオ・スポンジ 「以心電信」(2007年5月19日 パシフィコ横浜)■

YMOの歴史をひもとく対談は、93年の「再生」の話題から始まった。
78年に結成後、海外ツアーも行ったほどテクノポップブームを全世界に巻き起こしたが、83年に「散開」という形で解散。10年間の沈黙を破る「再生」プロジェクトに坂本は「再生の時は、はめられたね。外からやらされた感じ」と苦笑い。細野も「無理があったよ」と言い、高橋は「『伝説だ』みたいに大げさなこと言われて、あんまり会ったことない人が現れていろんなこと言うし。プロジェクトがどんどん大きくなって、嫌になって『もういい』って感じだった」と、本意ではなかったことを明かした。
その後、YMOとして活動することはなかったが、3人の音楽を通じた交流は続いた。今年の5月19日には「HAS(Human Audio Sponge)」としてスペシャルライブを開催。YMOファンで、3人とも親交があるリリーさんが、HASのチャリティーTシャツをデザインしたこともきっかけとなり、対談が実現した。
リリーさんが「細野さんの家でおにぎりを食べながら、結成の話をしたんですよね」と知識を披露すると、高橋は「ミカンもあったよね」と30年前を懐かしんだ。坂本は「ソロも忙しかったので、最初はバイト気分だった。でも、2枚目のアルバムが売れたころから、道で『あ、坂本だ』とか言われてプレッシャーを感じて、本業と思わざるを得なかった」と振り返った。
高橋が「いくつ(何歳)くらいの自分が一番嫌いか」と切り出すと、坂本は迷わず「YMOやってたころが一番嫌い。生意気だった」と…。「あのころの自分がいたら殴ってる?」と聞く高橋に、「もうチョーパン(頭突き)でしょ」と笑わせた。
また、年齢を重ねたことで「(メンバーと)顔合わせないように、日にちをずらしてスタジオに行ったころもあった。でも、確執とかそういうの忘れちゃった。笑い話になっちゃうんですよね」としみじみ。細野も「物忘れがひどくなってきたのがいい。自分が何をしたいかとか、こだわらなくなる」と前向きだ。
今後について、リリーさんが「それぞれソロに戻るのか」と尋ねると、「それが基本」と細野。坂本は「(曲を)思いついたら2人にサウンドファイルを送ったりして。手紙みたいなもんですよ」と話した。
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「再生」が失敗だった、とさかんに坂本龍一は過去から言っていたし、細野さんも「無理やりやらされた」とは言っていた。
ただ、それにしても「テクノドン」は名盤だと思う。
正直、素晴らしいレベルのアルバムだと思う。
しかし、こうして、再度、3人が自然な形で「邂逅」できたことは、実に深い。
深すぎる。
この後も、この自然な流れで、3人が、また新しい音をつむぎ出すことに、こちらも「自然」に、期待している。
■ヒューマン・オーディオ・スポンジ 「以心電信」(2007年5月19日 パシフィコ横浜)■
フジ721チャンネルでスタンバってたのですが,途中大嫌いなF1になってしまい,夜に演奏したYMOはまだ放映されていません.中断分は今夜やるそうなのですが...
とはいえ、なんかTVの放送がひどい感じの状況になっているのは、ネットでのコメントで見て知りました。
でも、YMOやらなかったんですね。
22時間放送なんて・・・TVの企画に無理がある気もします。
しかしこのLive Earthは各地の中継がおもしろかった。特にThe Policeはよかった。アンディーサマーズが太ったおじさん化していたけど、ギターは前にもましてシャープでした(ヒュージョンに転向したからか)。スティングは相変わらずかっこよかったです。ステュワートだけ最後の挨拶で端っこに立ってたのが印象的でした(まだ確執が残ってる?)。こんなシンプルだけどシャープなバンド、最近では見ないなあ。
ロジャーウォーターズもよかったし、ジェネシスもがんばっていた。マドンナのギタープレイもサプライジングでした。
ライブの合間に温暖化対策を訴えるCMが延々と流れていて、これはとてもよかったです。そういうメッセージ性のあるコンサートだったのですが、日本のアーティストはマイクロソフトにやらされているだけだった気がします。だからなんにもニュースにもならなかった。こんなにすばらしいコンサートだったのに・・・
ポリスは、アンディサマーズのファンだったのですが、あのかっこいいカラダが、太ったのは・・・余り見たくありませんね。
スチュワート・コープランドも好きで、実は、幸宏のドラムの音作りには、彼のドラムセットを参考にした部分もあって、YMOともつながりのある人です。
スティングは・・・・みんな言うほど、才能は無い、というか余り好きではありません。やはりポリスは3人で成立していたんだと思います。
でも、確かに日本のメディアは腐っていますね。
「良いもの」が表面化することなく、「カネ」になるものだけが露出する・・・・・そういうのは、昔も今も変わりなく、音楽業界という閉じた世界も相変わらずですね。