こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2011年11月25日 金曜日 山椒魚の夜間飛行 とある肆夜

2011-11-25 23:39:24 | 音楽帳
ポリスとの出会いは、1979年の「白いレガッタ」収録の「孤独のメッセージ」。

当時、土曜日の昼にFM東京でやっていた「ポップス・ベスト10」。
中学に入って買ってもらった宝物のラジカセで、毎週、学校から帰って聴いて、チャートをノートに付けながら。
「ウォーキング・オン・ザ・ムーン」もレゲエのエッセンスが入った浮遊感ある曲で、チャート・インして好んで聴いた好きな曲だった。

その後の「ゼニヤッタ・モンダッタ」を映像を含めて見聴きしたのは、雪降る寒い冬の印象が記憶の残像。


実のところ、ポリスで一番好きなアルバムは、1981年冬の「ゴースト・イン・ザ・マシーン」。

「シンクロニシティ」ではない。

「ゴースト・イン・ザ・マシーン」全曲が良いとは言わないが、このユーウツさとダークさは、YMOの「BGM」「テクノデリック」等々が出た1981年らしいアルバムで、それまでのファンキーな面の曲もある一方で、ヨーロッパ的な面が垣間見れる曲が多数存在し、そこにこそ自分がハマった。

「マテリアル・ワールド」「マジック」「シークレット・ジャーニー」そして「インビジブル・サン」とたまらない曲があるが、「暗黒の世界(ダークネス)」は特別。
中学三年生の独りの受験部屋の漆黒の闇の中、静かな部屋で机の灯り・ヘッドフォンを付けてクロスオーヴァー・イレヴンをエア・チェックする中かかったこの曲。

寒い寒い冬。
暖房も無い震えながらの部屋のキーンと張り詰めた空気。

そして、いくつか受験をする中、この年出来たという埼玉県の某高校。
試し受験という奴で行った初めて降りた駅。
何も無い田舎の駅。
そこから荒野の一本道をこごえそうになりながら歩いた。
受験を終えて帰る道だろうか?
すごく時間が遅くなり、暗い道を・一本道を・誰も居ない中歩きながら、脳の中でこの「暗黒の世界(ダークネス)」がお守りのようにな鳴っていた記憶の断片。

小学生から中学生に入って、さらなる闇の世界に迷い込み、首に損傷を受け、追加で精神的なナゾの抑鬱が始まり、目の前の暗い中、暗中模索になりながら、「これからは自分を独りで生きねばならないんだ」と自らの孤独を自覚しながら、歩いた一本道。
十五歳の冬。

コメント
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