これが「光輪」「寂光」 をお買い上げただいた方からの弾いた感想のまとめになると思います。
音や音色を言葉にするという事は不可能に近いことです。
様々な感想もよせられています。
引っかかりがないので鳴りが悪いと思っていたら思うように音が出た。
という、いわゆる既存の松脂は引っ掛かりが大切と思っておられる方も多いようです。
やはり長年弾いてきた手の感触というのは、なかなか取れないようです。
圧を掛ければそれなりに大きな鳴りになり弓毛一本でも限りなく細く鳴らせる。
これも客様の感想の一つです。
松脂の事をそしてその性能を文章にするのはほんとに難しいです。
昨日クロサワ楽器店さんのお茶の水店に行きました。
6月に、旧1.2、0、K20を納品させていただきましたが、7月の終わりにご挨拶に伺ったときに全く動いておらず、「木の箱が珍しい」購入された方がお一人だけ、、、、、
まあ、仕方ないね、駆け出しの松脂屋だからと言っていたところへ、8月の終わりに「K20が売り切れてます」とのお知らせでした。
昨日新宿本店に行く用事もあり、お茶の水店に納品に行きました。
驚いたのは、K20「煌」だけでなく、全てが売り切れていたのです。
なにしろ、見本に置いておいた松脂が2ミリ近く減っていたのには驚きました。光舜松脂は一回で100分の1ミリくらいきり減りませんから。
その上、納品待ちの方までいらっしゃるとのこと、
慌てて、本当は新宿店に持っていくはずのものを少し分けて置かせてもらったのです。
その時に、お試しでと、お店の店員さんに「光輪」「寂光」を弾いてもらいました。
店の中からヴァイオリンを取り出しまずは弾いてもらいました。そのご弓毛を眼鏡拭きで拭いてもらい、眼鏡拭きの使い方の説明も。
まずは、光輪!
途端に、店員さんの顔色が変わります。
続いて、寂光!
これは、最初は??という感じでしたが、すぐににっこりと弾き続けます。
まだまだ新しいはずの新作っヴァイオリンでしたが、上の階から人がおりてくるくらいになり始めます。
とても新作とは思えない奥の深い音色で鳴り響きます。
そこで、何か?ありましたか?とお聞きすると、
「弓の抵抗がないのに鳴りますね、それで少しとまどたのです。何で引っ掛かりが無いのにこんなに音が出るのか?」
光舜松脂だからです。天然熟成と同じものですから。
納得されたのかどうか分かりませんが。
「私の先生もこの松脂待っていたのです、私も弾いて先生に紹介したのです」
ありがたいことですね。
商品というのは販売する方が気にいって初めて売れます。だからですねいきなりお茶の水店の光舜松脂が完売したのは。
とりあえず、「光輪」「寂光」の見本はクロサワ楽器店さんのお茶の水店、それから、新宿店さんに置かしてもらいました。
もし、ご興味のある方は、両店でお試しできます。
そして新宿店へ。
ここでは、松脂だけでなく新しい仕事の話もしてきましたが。
驚いたのは!
担当の方が、何気なく、例の柔らかい松脂の上にコントラバス用の「B」をのせて、何気なく「寂光」を更に乗せたのです。
「B]を乗せた後でしたら「寂光」も「光輪」も働くのです。
一番安い楽器ですと50万円くらいのコントラバスを持ってこられて弾いたのですが、とても、そんなに安い楽器には思えません。豊かな倍音が広がって驚いたのです。
しかし、やはり本音は、新しい馬毛で光輪寂光を弾いてほしいです、そしたら!! コントラバスの本当に良い音色が聞けると思うのです。
こんな、新しい使い方があるとは思ってもいませんでした。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ