私は二胡が好きです。
二胡の音色が好きです。
二胡を弾く人たちに、たくさん良い音色で弾いてほしいと思い、
この、光舜堂を始めました。
だからこそ、作った楽器を売るよ,と強調するより、
楽器の調整の事、そして修理の事に力を入れて来たつもりです。
本当に皆さんの、おかげさまで、たくさんの二胡を見せていただくことができ、
書籍『二胡の救急箱』が書けたのだと、すべてのお会いした二胡愛好家に感謝しています。
昨年チェンミンさんの演奏に出会って、その楽器を親しく見せていただくことができ、
楽器の事、弓の事、いろいろ,より深く考えることができたと思います。
ある時チェンミンさんの弾く、二泉映月を聞いた時に、その作者の阿炳に思い想いを馳せ、
ふと、気が付いたら、新しい弓のことを考えていました。
もっと早くに気が付かなければいけなかったことかもしれませんが、
チェロを弾いていたりヴァイオリンを作ったり、また真似事とは言えその弓を作ったりしていたのですから、
二胡にも、良い弓が必要だと、もっと強く思うべきでした。
現在ある二胡の弓は、ある意味、阿炳の時よりそれほど進化はしていません。
むしろなまじっか、毛の種類や形だけをヴァイオリンの弓をまねした分、
阿炳の使っていた二胡弓の良さを損なっているのかもしれないと考えました。(興味のある方は何が違うか考えてみてください)
そこから半年、数名の二胡の演奏家に次々と、試作品を試してもらい、
出来上がったのが麗風です。
麗風を作るには、もっと強い竹が必要な事、
撓りと反発力を更に、上げて、今までは弓魚の重さだけでしかなかった、手元の部分に、重さをつける方法を考え出し。
その重さが、持ち手の形と一体化して持ちやすいようにもしたつもりです。
また、竹を焼しめていくと表面だけが焦げて、なんだかなーという肌と色になったりするのも、
それを逆用して、美しく仕上げたつもりです。
最終は竹に加工して、薬品を含侵させて、硬く仕上げ、割と削れにくくしても見ました。
ただ、これだけ、脱力しやすい弓でしたら、今までの竹のようには削れてしまう事も少なくなると、
奏法のお手伝いにもなるのではないかと考えています。
馬毛は、南ロシア・北モンゴルの上質な無脱色の馬毛を、二種類混合して使用しています。
二胡の弓に使う馬毛は、ヴァイオリンの弓に使うものより、10数センチ長いものを必要とします。
最低でも90センチ、出来たら1メートル近いものが作るのには必要ですが、
この5年、福音弓を作り続けてきて、気が付いたのは、
むしろ短い馬毛のほうが、太くて強いものが多いという事です。
その上しなりがとても強いのです。
そこで弓に加工できる限りギリギリの長さの強いものを選別して、作り上げています。
その馬毛はほぉさんが、目を凝らして、選別し束ねてくれたものを私が張り込みます。
このようにして、出来上がるのが一日一本です。
そのほか楽器の修理も毎週のように送られてきます、これももちろん大切なことです。
その上、事務仕事の苦手な二人では、販売まではやっていられないのがわかりました。
今回、光舜堂にしてはたくさんの応援者、応援販売の会社が協力してくれています。
この麗風をとても気に入って是非皆さんに紹介したいという方たちばかりです。
そこで通販はすべてお任せすることにいたしました。
通販と言えども、一つの仕事です。
常に在庫が確保できていて、ピッとすれば送られてくるようなものではありません。
ましてや、購入しようと考えていただける方に、十分な知識を、いくら言葉でも画像でもお伝えしきれないものです。
それをメールや電話などでの対応、また梱包、発送などとても手が回り切れないのです。
今までは、ご連絡のあった方々には、発送でも弓は送っていました。
しかし、この弓は、それらの暇さえ与えてくれません。
とても手のかかる弓たちなのです。
でもその手のかかったものだからこそ、
全ての二胡弾きさんに、この弓を使っていただきたいとは考えています。
たとえ西野二胡など本場の物にはかなわないと考えている人にもです。
一日に1本作るといっても、それ以前に、竹の下加工、下地処理だけでも、2ケ月近くかかるのです。
最終的に、竹を火で加工しながら、さらにそこで選別すると、何本ダメになることやら。
更に毛を張って、弾いてみてここはもう少し力が欲しいからと、火をかけて何本ダメにすることでしょう。
それはお前が下手なだけという方もいるのかもしれません。
しかし、作れば作るほど、より良いものにと思っていると、ついやり過ぎというのは出てきてしまいます。
以前の福音弓西風東風の様に、とにかく、皆さんが、選ばなくとも安定した二胡の弓に出会えることを目的としたのではなく。
二胡の弓はこのようにあるべきという形と性能をめざしたのです。
何とか実現できたと思います。
二胡の音色が好きです。
二胡を弾く人たちに、たくさん良い音色で弾いてほしいと思い、
この、光舜堂を始めました。
だからこそ、作った楽器を売るよ,と強調するより、
楽器の調整の事、そして修理の事に力を入れて来たつもりです。
本当に皆さんの、おかげさまで、たくさんの二胡を見せていただくことができ、
書籍『二胡の救急箱』が書けたのだと、すべてのお会いした二胡愛好家に感謝しています。
昨年チェンミンさんの演奏に出会って、その楽器を親しく見せていただくことができ、
楽器の事、弓の事、いろいろ,より深く考えることができたと思います。
ある時チェンミンさんの弾く、二泉映月を聞いた時に、その作者の阿炳に思い想いを馳せ、
ふと、気が付いたら、新しい弓のことを考えていました。
もっと早くに気が付かなければいけなかったことかもしれませんが、
チェロを弾いていたりヴァイオリンを作ったり、また真似事とは言えその弓を作ったりしていたのですから、
二胡にも、良い弓が必要だと、もっと強く思うべきでした。
現在ある二胡の弓は、ある意味、阿炳の時よりそれほど進化はしていません。
むしろなまじっか、毛の種類や形だけをヴァイオリンの弓をまねした分、
阿炳の使っていた二胡弓の良さを損なっているのかもしれないと考えました。(興味のある方は何が違うか考えてみてください)
そこから半年、数名の二胡の演奏家に次々と、試作品を試してもらい、
出来上がったのが麗風です。
麗風を作るには、もっと強い竹が必要な事、
撓りと反発力を更に、上げて、今までは弓魚の重さだけでしかなかった、手元の部分に、重さをつける方法を考え出し。
その重さが、持ち手の形と一体化して持ちやすいようにもしたつもりです。
また、竹を焼しめていくと表面だけが焦げて、なんだかなーという肌と色になったりするのも、
それを逆用して、美しく仕上げたつもりです。
最終は竹に加工して、薬品を含侵させて、硬く仕上げ、割と削れにくくしても見ました。
ただ、これだけ、脱力しやすい弓でしたら、今までの竹のようには削れてしまう事も少なくなると、
奏法のお手伝いにもなるのではないかと考えています。
馬毛は、南ロシア・北モンゴルの上質な無脱色の馬毛を、二種類混合して使用しています。
二胡の弓に使う馬毛は、ヴァイオリンの弓に使うものより、10数センチ長いものを必要とします。
最低でも90センチ、出来たら1メートル近いものが作るのには必要ですが、
この5年、福音弓を作り続けてきて、気が付いたのは、
むしろ短い馬毛のほうが、太くて強いものが多いという事です。
その上しなりがとても強いのです。
そこで弓に加工できる限りギリギリの長さの強いものを選別して、作り上げています。
その馬毛はほぉさんが、目を凝らして、選別し束ねてくれたものを私が張り込みます。
このようにして、出来上がるのが一日一本です。
そのほか楽器の修理も毎週のように送られてきます、これももちろん大切なことです。
その上、事務仕事の苦手な二人では、販売まではやっていられないのがわかりました。
今回、光舜堂にしてはたくさんの応援者、応援販売の会社が協力してくれています。
この麗風をとても気に入って是非皆さんに紹介したいという方たちばかりです。
そこで通販はすべてお任せすることにいたしました。
通販と言えども、一つの仕事です。
常に在庫が確保できていて、ピッとすれば送られてくるようなものではありません。
ましてや、購入しようと考えていただける方に、十分な知識を、いくら言葉でも画像でもお伝えしきれないものです。
それをメールや電話などでの対応、また梱包、発送などとても手が回り切れないのです。
今までは、ご連絡のあった方々には、発送でも弓は送っていました。
しかし、この弓は、それらの暇さえ与えてくれません。
とても手のかかる弓たちなのです。
でもその手のかかったものだからこそ、
全ての二胡弾きさんに、この弓を使っていただきたいとは考えています。
たとえ西野二胡など本場の物にはかなわないと考えている人にもです。
一日に1本作るといっても、それ以前に、竹の下加工、下地処理だけでも、2ケ月近くかかるのです。
最終的に、竹を火で加工しながら、さらにそこで選別すると、何本ダメになることやら。
更に毛を張って、弾いてみてここはもう少し力が欲しいからと、火をかけて何本ダメにすることでしょう。
それはお前が下手なだけという方もいるのかもしれません。
しかし、作れば作るほど、より良いものにと思っていると、ついやり過ぎというのは出てきてしまいます。
以前の福音弓西風東風の様に、とにかく、皆さんが、選ばなくとも安定した二胡の弓に出会えることを目的としたのではなく。
二胡の弓はこのようにあるべきという形と性能をめざしたのです。
何とか実現できたと思います。
西風を使っています。とても弾きやすいです。
音風を購入しようか迷っています。西風と音風の大きな違いはありますか?
全く別物という感じですか?
宜しくお願い致します。
先のコメントを拝見し、益々楽しみです♪♪来春、新ユニットでコンサートを行うことになり…ぜひ麗風を使えたら、と思っていますm(_ _)m (大反響&大人気ですね!!ご縁があり、手元に来てくれたら良いなぁと願いつつ)
お身体お大事に、頑張ってください♪♪
ほぉさんに宜しくです\(^-^)/
西風と東風は、それまで二胡の弓を購入しようとしても、どんな弓が手元に来るかわからなかった。高いのに全くダメ、というものもあれば安いけれど、そこそこ、皆さん弓を変えるたびに困っていたことを、どんな弓でも皆さまのお手元に行く時には、かなり使いやすい弓に仕立て、東風は独特の雑味を持った音色が出るように、西風はクリアーな音の良さをお好みの方に、と思って作った弓です。
しかし今回の麗風。音風は、弓としての機能が今までの弓とは決定的に違います。
弓を弦に滑らせれば、竹をコントロールしなくとも、ただ弦の上を滑らせればよい音がでます。また、ロングトーンでも手元から先端まで、安定した音が出るように作ってあります。
役180年ほど前に、ヴァイオリンの弓も現在使われているような弓に改良されて、それまでかなりの個人的な技術がないと弾けなかったヴァイオリンを、ある程度の訓練で誰でもよい音になるように作られました。そのことと同じように、今までの竹の性質に弓としての良し悪しがよっかかっていた二胡の弓を、竹の性質を一定に作り上げて、どなたにでもよい音が出せて音楽を奏でる楽しみを優先させてくれるような弓です。
当然奏法などの練習は必要になります。
しかし演奏そのものに重点を置くことができるように、作り上げた弓と思ってください・
ただ西風も、東風も、その時点では私なりに一番良い竹を選択して、今までの不安定な製品に比べると、はるかに安心してお使いいただける弓であることは、間違いありません。
耐久力でも多分7.8年はお使いいただけるはずですし、西風のファンはいまだにおおいです。
いまは二胡油井の改革の変革期でしょうね。これから中国製の弓も、麗風音風の様になっていくはずであるとわたしはおもっています。
とにかく麗風試してみてください。
弾いた瞬間、色々わかることがあると思います。
二胡弾くの楽しいですね。