昔ナポレオンが良く使った戦術の名前ですね。
騎兵隊は、当時としては格段にスピードのある戦力でしたからそれを、敵に察知されないところに隠しておいていきなり、
敵の主戦力を側面から攻撃するという戦法です。
もともとは、この騎兵の集団としての戦力を活かして、戦う方式は、アレクサンダー大王(トルコ名イスカンダル)が考え出したと言われていますが。
この隠し駒としての世界最初の例と言うのは、源義経の、鵯越えの戦闘が、世界初だと言われています。
そうですね、駒の話です。
勿論二胡の駒です。
何故こんな話からと言いますと、
ここのところかなりの数の、北京系の8角形6角形の楽器を持ってこられる方が多くなってきています。
何とかこの雑音直せませんか?
この裏返り音直せませんかというお話をいただきます、昨日だけでも4台の北京系の二胡が来ました。
今中国では、ほとんどこの8角形は製造されていません。
理由は色々あるのでしょうが音の裏がえり音がとても多いのと、音が大きいけれど割れてしまい音色になりにくいという事もあるのでしょう。
ところが日本にはとてもこの北京系の楽器は多いです。
東京のある二胡教室3ケ所がこの北京系の楽器をおもに発売していますが、現状でも千数百人と言う生徒がいるような教室です。今までに販売された楽器の数としてはたぶん、4000台を超えるほどに東京にはあると思います。
今、それだけの生徒さんが居らっしゃるのでしょうからやめた人まで入れると、たぶんこのくらいの数になります。
関西にもありますし、九州にもこの北京系の楽器を使う教室はあります。また長野辺りにもあります。
全国で行くと、たぶん、1万台は超えるでしょう。
北京系は音を大きくするために作られた楽器です。
その為に皮を薄くしてありますから、振動しやすく音も大きくなります。
皆さんご経験があるかどうか、集団の中などで大声で話していると、声がかれてきます。
また、とんでもなく興奮して大声を出すと声が裏返ります。
この状態が北京系と考えてよいでしょう。
大きな声を出すオペラ歌手の様な体格が無いと、声自体が割れてしまいます。
オペラ歌手の大きな体と言うのは伊達ではないのです。
二胡も皮を強く振動させるためには、厚い強い胴が必要です。
勿論中には先生の持っているような楽器のように、とても大きく良い響きになる物も有ります。
これは薄く振動しやすい皮に対応できるくらいの硬い木か厚みを持ったものが多いです。
これら良い北京系の楽器の特徴として、胴の中に竹の筒が入っていません。
竹の筒は音の裏がえり音を抑える役目を果たします。(完全ではないです)
ですから長年使いこんできた北京系は皮の張りも弱くなり、裏がえり音や雑音が出なくなることもあります。
しかしその時にはなりが悪くなってしまいます。
蛇の皮を薄く削り込んでいますからその削りの斑も出てきます。
良く鳴ると日本人好みのクリアーな、とても良い響きになる北京系の二胡ですが、なかなか良い物に当たらないのも確かです。
ちなみに、西野二胡の内部はこの北京系の楽器を基本にして作っています。ですから決して北京系が嫌いなわけではなく、蘇州系の物との合体で良いとこ取りをしようというのが西野二胡なのです。
音色もボリュームも!!
続く。
騎兵隊は、当時としては格段にスピードのある戦力でしたからそれを、敵に察知されないところに隠しておいていきなり、
敵の主戦力を側面から攻撃するという戦法です。
もともとは、この騎兵の集団としての戦力を活かして、戦う方式は、アレクサンダー大王(トルコ名イスカンダル)が考え出したと言われていますが。
この隠し駒としての世界最初の例と言うのは、源義経の、鵯越えの戦闘が、世界初だと言われています。
そうですね、駒の話です。
勿論二胡の駒です。
何故こんな話からと言いますと、
ここのところかなりの数の、北京系の8角形6角形の楽器を持ってこられる方が多くなってきています。
何とかこの雑音直せませんか?
この裏返り音直せませんかというお話をいただきます、昨日だけでも4台の北京系の二胡が来ました。
今中国では、ほとんどこの8角形は製造されていません。
理由は色々あるのでしょうが音の裏がえり音がとても多いのと、音が大きいけれど割れてしまい音色になりにくいという事もあるのでしょう。
ところが日本にはとてもこの北京系の楽器は多いです。
東京のある二胡教室3ケ所がこの北京系の楽器をおもに発売していますが、現状でも千数百人と言う生徒がいるような教室です。今までに販売された楽器の数としてはたぶん、4000台を超えるほどに東京にはあると思います。
今、それだけの生徒さんが居らっしゃるのでしょうからやめた人まで入れると、たぶんこのくらいの数になります。
関西にもありますし、九州にもこの北京系の楽器を使う教室はあります。また長野辺りにもあります。
全国で行くと、たぶん、1万台は超えるでしょう。
北京系は音を大きくするために作られた楽器です。
その為に皮を薄くしてありますから、振動しやすく音も大きくなります。
皆さんご経験があるかどうか、集団の中などで大声で話していると、声がかれてきます。
また、とんでもなく興奮して大声を出すと声が裏返ります。
この状態が北京系と考えてよいでしょう。
大きな声を出すオペラ歌手の様な体格が無いと、声自体が割れてしまいます。
オペラ歌手の大きな体と言うのは伊達ではないのです。
二胡も皮を強く振動させるためには、厚い強い胴が必要です。
勿論中には先生の持っているような楽器のように、とても大きく良い響きになる物も有ります。
これは薄く振動しやすい皮に対応できるくらいの硬い木か厚みを持ったものが多いです。
これら良い北京系の楽器の特徴として、胴の中に竹の筒が入っていません。
竹の筒は音の裏がえり音を抑える役目を果たします。(完全ではないです)
ですから長年使いこんできた北京系は皮の張りも弱くなり、裏がえり音や雑音が出なくなることもあります。
しかしその時にはなりが悪くなってしまいます。
蛇の皮を薄く削り込んでいますからその削りの斑も出てきます。
良く鳴ると日本人好みのクリアーな、とても良い響きになる北京系の二胡ですが、なかなか良い物に当たらないのも確かです。
ちなみに、西野二胡の内部はこの北京系の楽器を基本にして作っています。ですから決して北京系が嫌いなわけではなく、蘇州系の物との合体で良いとこ取りをしようというのが西野二胡なのです。
音色もボリュームも!!
続く。
一度筒を外して弾いた事が有ります。
外したら物凄く雑な音になりました。
大きな音が彼方此方に散ってガサツ極まりない。
まるで躾の成っていない犬コロです。
コレはダメだと思って筒を再装着しました。
裏返るか否かは解りませんが
音に指向性を持たせる役割が無いですかね?
おかげで筒無し恐怖症になりました。(笑)
あの筒は、また問題が有りまして、どうも可能な限り皮面に裏から近くないと役にたたないようなのです。
筒が入っていても皮面から3ミリ以内でないと駄目でしょうね。
でも躾のなっていない犬ころ、それでは犬がかわいそうです。
話は続きます、どうなるかお楽しみに。
何時も楽しく拝読させていただいています。
弓も欲しいのですが、ポロッと知人に
弓が悪いから弾きにくい。と言ったら
お前は必ず自分の問題を棚上げして
他所に転嫁を計るよな?次は何が出るかな?
と言われたので変えるに変えられない状況です。
ほとぼりが冷めたら検討してみます。
良い道具、というより最低限このラインはクリアーしているという道具は必要ですよ。
この夏にヴァイオリンの弓を購入したのですが、私は上手くなりました、、と思います。
それより8角形用の駒いかがですか、二胡姫さんから売り出しますよ。(宣伝ですすみません)
道具として体を成し得ないと思います。
切れない刃物で物を切っても危ないですしね。
西野さんの駒は調整が必要ですよね?
するとお会い出来る機会が無いと真価を発揮出来ないと言う事も有るので
機会が有れば欲しいです。
それでも使って見ないと何とも言えないですが。
道具に安い高いは関係ないと思って居ます。
良ければ買うし悪ければ100円でも要らないですしね。
一回前にお電話いただいたことがありました。
今回は石原さんに読むように言われたので見せていただきました。
八角は音の裏返りが多いというところですが、胴の容積が大きくなっただけで裏返りが多くなるのですか?
六角ではこの問題が出にくいということですよね。
その内容をうっかり忘れましたので、また聞いておきます。
今日、呂建華の家に行ってきたばかりなので、もう少し早く聞いておけば良かったのですが。
ともかく、筒入とそれ以外は別の楽器と考えるべきだということのようです。
いつもHP見せていただき勉強になります。
呂建華さんの、筒の入っている楽器と入っていない楽器は違う製法だというご意見面白いですね、具体的に教えていただけると参考になります。
一つだけ、口幅ったいのですが、胴の容積にが大きくなったからとは書かなかったつもりですが、音の裏がえり音と言うのは私なりには棹の前の木の厚みが薄いものは裏がえり音が出やすいと考えていますし、そこのところを木を張り込んで厚くすると裏がえり音は無くなるというのは実験でやってみました。
しかし私はまだまだ二胡作りとしては駆け出しです、いろいろご意見お聞かせ願えれば幸いです。
私は敦煌牌ができる前の上海民族楽器廠の二胡を2つ持っているのですが、同じものなのに胴に使っている材の厚みがぜんぜん違うのです。1つは簡単に割れてしまいそうなぐらい薄くて、もう一方は分厚いのです。それ以外は同じです。後のユーザーが別の材料を持ってきて改造したのでもなくて、どうも特注で応じていたらしい感じがします。音がまたぜんぜん違って、薄い方は甲高い音、厚い方は柔らかい鳴り方です。薄い方は花毛の弓を使わないといけません。これは極端な例だと思うのですが、西野さんの実験結果も同じことを指しているのかもしれません。八角は六角より使う材料が多いので、薄くする傾向、あまり全体を薄くはできないので、棹から前あたり、蛇皮に近いところですし、そのあたりを薄めにして効果を強く出しバランスを取るのかもしれません。確かに厚みを増した方が安定はするのですが、その種の安定は中国人が嫌いますし、中国の文化には相容れません。日本人は安定した方を好みますね。そこのバランスは制作家が個性を出す1つのポイントだと思っていました。
私は音が裏返る問題は、北京の二胡に南方の弦を使っている場合が多いと思っていました。この組み合わせは演奏が難しいと思います。
また呂建華の話で恐縮ですが、彼の意見では弦の巻き方に注意を払う必要があり、その時にとにかく捻じってはいけないということでした。真っすぐな、率直な状態で弦軸に巻き付けなければならない、さらにそこから千斤に渡す時に、2つの弦が同じ角度でなければならず、平行していなければならないということでした。
私は家に帰って早速これを実験しましたが、確かに彼の言うように驚くほど音が安定します。あまりに奇麗に鳴り過ぎるので私は少しずらしましたが、音が裏返るという人はまずここから、簡単なことなので、これから試せば良いのではないかと思いました。
西野さん、もうだいぶん長くなってこられましたが、後続の制作家が出ないのは少し寂しいですね。西野さんがやめるといなくなりますからね。
ぜひこれからも頑張って下さい。