お客様からの質問、その３

この二胡息詰まっているのです。なんとかなりますか？

息詰まっている？

弾かせてみてください。確かに。音詰まっていますね。

ボリュウムも小さいし。

では、少し調整しましょう。

先ず、フェルト、取ります。

鳴らします。

おや、それほど雑音出ていないですね、まあ、このくらいなら。

フェルトをやめて、（駒の高さほどもある、フェルト付けています）

このスポンジ、６ミリ位。

ね、雑音しないでしょ。

それから、千斤取り変えます。金色千斤（ポリエステルの、ナワ編み）

一度、一巻きしてから、弾いてみます。

まだ雑音。

もう少し詰めますか。

高さを２２ミリ位にする。

それから、弦、木軸の一番先端から出るように巻きなおしましょう。

弦の通っている、穴から外（木軸の先端の方へ）巻きなおします。

どうですか？

もう少し千斤詰めますか。２１ミリ。

この弦、ドイツ製の柔らかいやつですね。

もう2牧,千斤巻きましょう。

８ミリくらいですね。

空弦が暴れなくなったでしょう。

「いやーー、生き生きしてますね」

そうですね、みんな調整する人は、雑音怖さに、過重に、締めつける人が多いのですよ。

二胡が、楽になるように、楽器を締め上げない方向の、ギリギリ狙っていくと、

こんなに良くなるのです。

「このだい２ポジションの、裏返りは？」

これ、この形の二胡では、許される範囲の、雑音だとされています。

どうしても、弦の真ん中ですからハーモニクス的になりやすいのです。

弦が落ち着いてくると、収まりますよ。

それから内弦の方から抑える感じに、指を持っていくのが良いと思いますよ。

とこんな感じで、二胡は生き返ります。

楽器それぞれに特性ありますから。

一度持って来て下さい。

光舜堂クリニック、西野和宏。